応援する時や励ます時などに「頑張って」と言いますよね。
同等、もしくは年下などには「頑張れ~」と言うこともあります。
「頑張ってください」というのは、応援する言葉としては丁寧に聞こえます。
目上の人に「頑張ってください」と言うのは間違いではないのか、激励する相手によって使い分ける必要があるのか解説しましょう。
「頑張ってください」はNG
「頑張ってください」は、丁寧な言葉使いのように聞こえるので、目上の人に使っても間違いではないと思われています。
かなり多くの人が、目上の人を激励したり応援する時に「頑張ってください」を使っているでしょう。
ですが、この表現は目上の人にはNGです。
「頑張る」という言葉の意味は、困難を乗り越えるということなので、応援する言葉として使うのは間違いではありません。
ですが、「頑張る」という言葉には、頑なに自分の気持ちを押し通すとか、我を張るという意味もあるため、目上の人に使うと失礼になることもあるからです。
目上の人を励ます時に避けたい言葉とは
「頑張ってください」の他にも、目上の人を応援したり激励する時に避けたい言葉はいくつかあります。
「期待しています」は上から目線になるので、目上の人には使わない方が良いでしょう。
「ご苦労様です」も応援と労い気持ちで目上の人に使うのはNGです。
目上の人を応援する時に使う言葉
目上の人を応援したり励ます時に使うのに適している言葉をご紹介します。
「お疲れの出ませんように」は目上の人を応援する時にもっとも控えめで品格のある表現です。
頑張って欲しいけれど、無理はしないで欲しいという心遣いが込められています。
「ご検討をお祈りしております」
「ご活躍をお祈りしております」
「陰ながら応援しております」
このような表現であれば目上の人にも失礼ではありません。
「ご検討をお祈りしております。どうかお疲れの出ませんように」と合わせると、頑張って欲しいけれど、無理をして身体を壊したりしないで欲しいという思いやりが伝わるでしょう。
まとめ
「頑張ってください」は、先輩、上司など目上の人に使うと失礼になるなんて、まったく知らないまま使っている人も多いでしょう。
「~ください」と付けば、敬語だと思い込んでしまうからですよね。
「~ください」がついても、「頑張る」という言葉の意味を理解すると、NGになる理由がわかると思います。
何気なく使っている言葉だと思いますが、少し気を配ってみると美しい日本語が使えるようになりますね。