花より団子というのは、桜が咲く季節になるとよく耳にしますよね。
お花を見るよりも食べ物に夢中ってことでしょう
意味はそのまま受け取っても良いのですが、もっと深い意味も隠れているようです。
花より団子について、その季節によく見かける団子についても調べてみました。
花より団子の意味とは?
花より団子は、花の美しさを愛でるよりも、美味しい団子を食べて腹を満たした方が良い。
そのような意味で使われます。
桜の季節になると、花の下で宴会をするのが日本人の風習です。
実際、花見で盛り上がっている人の奥は、桜を見ているよりも飲み食いの方に夢中な様子が見られます。
花より団子をそのままズバリ!という人の方が多いくらいでしょうね。
でもそのままの意味のもう一つ奥には、こんな意味も隠れています。
「名よりも実を取る」という意味です。
花を見ても何の得にもならないけど、団子を食べれば腹が満たされる。
要するに、リアルにメリットを求めることを花より団子という言葉で表現するのです。
風流を理解しない人に対して使うこともあります。
花より団子は三色団子のこと?
お花見の時期になると赤、白、緑の三色の団子が串に刺さった三色団子を見かけることが多くなります。
三色団子のことを花見団子と呼ぶこともあるので、花見の時に食べられていたことが由来のようです。
初めに三色団子を花見に時期に食べるようになった由来はハッキリしませんが、
豊臣秀吉が開いた盛大な花見の会に作られたというのが有力な説です。
赤、白、緑の三色は他の食べ物でも見たことがありませんか?
ひな祭りの時の菱餅と同じ配色です。
桃の節句も春ですから、もしかしたら菱餅の三色からヒントを得たのでは?と思ったのですが、確かなことはわかりませんでした。
しかし三色団子を花見団子として売り出したのは、この三色に季節を感じさせる意味を込めたからです。
赤は春を、白は冬を、緑は初夏を表現します。
1本の団子の色で季節をイメージさせるなんて、粋なものですよね。
でもちょっと変だな?ってことになります。
秋はどこに行っちゃったのよ!!
四季なんですから、三色じゃなくて四色にならないとオカシイですよね。
でも、そこが粋なところなんです。
秋を表す団子がない・・秋がない・・あきない
あきないから何本でも食べられるよ♪ということで三色団子を花見の時期に売り出したのです。
しかも「あきない」は、「飽きない」だけじゃなく「商い」にも通じます。
商売人の洒落だったのではないでしょうか。
桜のことを花と表現する理由
桜が咲き始める時期に冷え込むと、花冷えと言います。
同じく桜が咲く時期に天気が曇っていると花曇りと言います。
花には桜以外にも数えきれないほどの種類があるし、桜の咲く季節には他の花だって咲きます。
それなのに花冷え、花曇りは桜の花のことなのは、日本人によって春という季節は桜が欠かせないからでしょう。
桜が咲いていると、無条件に心がウキウキしてしまうのは、日本人のDNAに埋め込まれていると思ってしまうほどです。
まとめ
花より団子は風情の無い人に対して皮肉で使われることもあるようですが、美味しいものと美しいものを同時に楽しめるお花見は、理由なく盛り上がるのです。
三色団子の素朴な甘さを味わいながら、春を満喫すれば良いのです。