日本語には素人と玄人という言葉があります。
素人はアマチュアのことで、玄人はプロのことだと理解している人が多いようですが、素人と玄人は単なるアマチュアとプロに当てはまらないこともあります。
例えば、アマチュアの中にはプロよりもスゴイ人がいます。
スポーツの世界ではアマチュアの方がレベルが高いこともあるからです。
素人と玄人は、職業としているかどうかの違いだけではなく、その道の修行をしていて専門的な知識や技量のある人のことを玄人と呼び、専門的な訓練を受けていない人や知識のない人のことを素人と呼ぶこともあるので、職業にしていることや対価を受け取るかどうかだけが素人と玄人を分けるわけではないからです。
さて、ここで玄人はだしという言葉の意味について考えてみたいと思います。
玄人はだしとは?
「玄人はだし」と「素人はだし」どっちが正しいの?と間違えて使われることがありますが、正しくは玄人はだしです。
玄人はだしとは、プロの目から見ても素人とは思えないほどの技術や知識、技量が備わっていることです。
素人離れとも言います。
「素人のくせにエラそうに、だったら見せてもらおうか」なんて勢いよく言ってみたものの、びっくりするほどの技術を目の当たりにすれば、プロも慌てて逃げ出すというわけです。
素人とは思えない=素人離れ
これがストレートな表現だと思いますが、あえて玄人を引き合いに出すことで、素人なのに並外れた技術や知識を持っていることを強調したのでしょう。
ただ、素人離れという表現があるので、素人はだしという間違った言葉とゴチャゴチャになってしまう人もいるわけです。
素人だましとは?
素人はだしと似ている言葉の一つに、「素人だまし」があります。
これもまた素人はだしとゴチャゴチャにしやすい理由の一つでしょう。
素人だましとは、一見すると本物に見えるようで、素人は騙せるかも知れないが、「専門家の目はごまかせないぞ!」という意味です。
素人だましと同じ意味の言葉に「子供だまし」があります。
「子供の目はごまかせても、大人の目はごまかせないぞ!」というような意味です。
いかにも偽物とわかるような場合は、素人だましよりも子供だましの方が使われていると思います。
子供に対しては失礼な話ですが、それだけ子供は純粋で信じやすいということでしょう。
まとめ
玄人はだしに素人離れに素人だましなど、素人と玄人を使う表現は多いのでゴチャゴチャになってしまいやすいので、意味をきちんと理解しておかないといけませんね。