満員電車の様子など、人で混雑している状態を表す時に使われる「押し合いへしあい」という言葉。
ギューギューと人と人とが押し合っている様子というのはわかるけど、へしあいって何なの?
よく使っているのに意味が解らないへしあいについて調べてみました。
押し合いへしあいのへしあいとは
へしあいは漢字に書くと圧し合いになります。
圧迫、圧力、圧縮、強圧など、いかにも圧をかけるイメージの表現に使われる圧という文字を使うのです。
混雑していて、人が押し合っている様子にさらに圧し合いという言葉を加えることで、押し合って中にいる人が感じる圧迫感を表現しています。
たしかに、ただ押し合いの状態というよりも、押し合い圧し合いとさらにワンランク上の圧迫感のある言葉をプラスすると、ものすごくギューギュー詰めされた状態がイメージできます。
押し合い圧し合い状態の満員電車で毎日通勤、通学すると思うと、グッタリ疲れそうなことはさほど想像力がなくても簡単に頭に浮かびますね。
押すな押すなとは?
押し合い圧し合いとよく似た使い方をするのが、「押すな押すな」です。
押すな押すなという声が飛び交うような状態を表現する時に使うものです。
例えば、先着100名限りの特売タイムセールなどに、人が押し寄せる時に後ろからグイグイと押される時などに思わず「押すなよ」と声が出てしまうなんてことはリアルにあります。
「押すな押すな」はまさにそんな時に使う言葉です。
「押すな押すなの大盛況だった」という感じで使います。
押せ押せになる
押せ押せになるは、計画していることが予定通りにならず、どんどん遅れている様子を表現することです。
後ろの予定が押されてしまうので、押せ押せになると言われるようになりました。
これはテレビ業界の用語としても使われるので、一般の人も予定が遅れていると「押してるよ」などと使うことがあります。
押しも押されない
押すという言葉を使うと、どうしても押し合い圧し合いのように、混みあって窮屈な様子を表現することが先に頭に浮かびますが、まったく違う意味で使う言葉も沢山あります。
押しも押されないというのは、人気のある人、実力のある人などに使います。
ゆるぎない人気や実力があることを示しています。
不動の地位ということと同じ意味で使います。
強引な様子に使うことも
押すには、
「押しが利く」
「押しの一手」
このような、強引に物事を進めたりするときにも使います。
押しが弱い人から見れば、押しの強いタイプは羨ましくもあり、少し苦手かも知れませんね。
押しが強い人に、押し切られるという結果が目に見えてしまうからでしょう。
まとめ
押し合い圧し合いから、押すという言葉が使われる表現について調べてみました。
押し合いだけではまだ足らない!と思うほどの混雑状態を経験しないと出てこないでしょうね。