下戸の手剛ということわざは、宴会や酒席の付き合いを大切にする日本人らしい意味があります。
あまり普段は使うことはなくなっていますが、意味を知ると使う場面が思い浮かぶのではないでしょうか。
下戸の手剛の意味を解説しましょう。
下戸の手剛とは?

下戸とはお酒の飲めない人のことです。
下戸の手剛とは、お酒を飲まない人は酔った勢いで気が大きくなることがないので、簡単に言い包めたり、交渉にお酒の力を借りることができないという意味です。
日本には、接待で取引先のご機嫌をとってビジネスの交渉を成功させようとしたりするビジネス文化があります。
昼中の仕事とは別に、夜の酒席で接待する様子は、夜の繁華街でよく見られる光景です。
しかし相手が下戸だと、酒席に誘うことが迷惑になることもあります。
お酒好きな人は、酔って気分がよくなれば、難しい交渉事も何となくスムーズにすすみそうですが、下戸の人はそうはいきません。
いつでも同じ状態なので、お酒でつけ入るすきを作らせないので手ごわいということを表していることわざです。
下戸の手剛の反対のことわざ
下戸の手剛とは正反対の意味なのが上戸の手弱です。
上戸の手剛と対のことわざとして、続けて使われることがあります。
上戸の手弱に心当たりのある人は、「お酒さえ飲ませば、あの人は簡単だから」と思われているのです。
いい気分になれば、どんなこともどうでもよくなってしまうのかも知れませんね。
下戸の手剛、上戸の手弱。
どちらのタイプなのか、自分を振り返ってみると良いのではないでしょうか。
下戸の対することわざ
下戸の手剛は、お酒を飲まない人の扱いに困った人の気持ちを表現していますが、下戸はこれ以外にもことわざによく使われます。
下戸の肴荒らし
下戸の肴荒らしとは、お酒が飲めない人が酒席に参加した時の様子です。
お酒の好きな人は、少しの酒のつまみがあれば十分満足することが多いのに対して、お酒を飲まない下戸は酒の席でも食べ物を平らげてしまうのという意味のことわざです。
飲めないから、お腹いっぱい食べるしか楽しみがないのですが、上戸から見ると迷惑な存在なのでしょう。
下戸は上戸の被官
下戸は上戸の被官とは、お酒を飲まない人は、酔った人を世話する介抱係になるという意味のことわざです。
お酒が飲めなくても、職場や仲間内の宴会に誘われて断れないこともありますよね。
下戸がいれば安心と言わんばかりに、正体不明になるまで酔ってしまう上戸がいるのです。
深夜の繁華街で酔った人の世話をさせられている下戸の様子を表すことわざです。
下戸の建てた蔵はない
下戸の建てた蔵はないということわざの意味は、お酒を飲めない下戸だからといって、それだけお金を貯めてお金持ちになるというわけではないということを伝えています。
お酒を飲んで楽しい人生を送った方が良いという上戸が作った自分勝手なことわざです。
下戸に対して皮肉の意味なので、迷惑なことですよね。
まとめ
下戸は体質的にお酒を受け付けないこともあるのですが、日本人はお酒を飲めない人に対して見下すような文化がありました。
ですが、日本人の体質的には、そもそもアルコールを分解できない割合が半分以上ということがわかっています。
ホントは下戸なのに、無理して飲んでいる人も多いようです。
接待や宴会など、お酒の力を借りないと人間関係が上手く作れないなんてことは、そろそろやめないといけませんね。

