「あの人は世間ずれしている」というのは、どんな意味だと思いますか?
じつは「世間ずれ」という言葉の意味を間違えている人が多いそうです。
あなたはどんな意味として「世間ずれ」を使っているでしょう。
もしかして誤用しているかも知れないので、「世間ずれ」の意味や使い方を解説しましょう。
「世間ずれ」の意味とは
「世間ずれ」とは、
世の中を渡ってきて、色々な経験をするうちに、ずる賢くなった。
という意味です。
世の中で揉まれて、擦れたことで、ずる賢く立ち回る術を身につけたということなのです。
「世間ずれ」の誤用
「世間ずれ」の誤用で多いのは、世の中の常識やルールなどから外れるという意味で使われることです。
たしかに「世間」から「ずれる」という意味と勘違いしてしまうのもわかります。
ですが、世の中の常識やルールから外れるという意味の言葉なら、「浮世離れ」とか「世間離れ」です。
若い世代では、本来の意味ではなく、「世間離れ」と同じつもりで「世間ずれ」を使っている割合が半数を超えています。
間違えやすいので気をつけましょう。
「世間ずれ」の対義語とは
世の中を渡っているうちにずる賢く生きる術を身につけるという意味の「世間ずれ」の反対の意味の言葉と言えば「世間知らず」でしょう。
世の中のことに疎い人に対する言葉です。
「世間ずれ」も「世間知らず」も褒め言葉ではないので、どちらにしても言われて喜ぶことではないですね。
ただし、お嬢様育ちとか、箱入娘など、大切に育てられた娘のことを親が謙遜して「世間知らずの娘なので」と言うこともあります。
この場合は、「世間ずれ」していない娘というアピールになりますね。
「世間ずれ」の使い方
「世間ずれ」の使い方を例文で見てみましょう。
今年の新入社員の顔ぶれ見た?
ううん、うちの部署には配属されないから見てないよ。
自分の新社会人の時と比べると、すごくしっかりしているんだよ。
頼もしいね。
でもさ、何か初々しさに欠けるんだよな。
世間ずれしてて、上手く立ち回ろうとする感じが見える。
学生の頃からバイトで鍛えられている子も多いだろうから、初々しさなんてなくなるよ。
先輩風を吹かせると、すぐに追い越されそうで怖い。
あんまり偉そうな態度をとらない方がイイってことよ。
そうだね。気をつけよ。
このような使い方をします。
まとめ
「世間ずれ」の意味を「浮世離れ」とか「世間離れ」と間違えて使っている人が増えています。
似ているようですが、意味が違うので、正しく使い分けるようにしましょう。