【常常良しの晴れなし】ということわざの意味は?

ことわざ・慣用句

「常常良しの晴れなし」ということわざをご存知でしょうか。

ことわざは日常的に使いやすくても、間違った意味で使っていることもあるほどなので、聞いたことがないことわざの意味となると、自信がありません。

「常常良しの晴れなし」ということわざの意味について調べてみました。

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常常良しの晴れなしの意味

ことわざの意味を調べてみると、「常常良しの晴れなし」には「常常良しの晴れ着なし」とか「常常綺麗の晴れ着なし」ということわざもあることがわかりました。

もともとは「常常良しの晴れなし」と言われてきたのが変わってきたようです。

ことわざの意味としてはどれも同じでした。

普段からいつも良い着物ばかり着ていると、いざという時に晴れ着がなくなってしまうよ!

ということを教える意味でした。

晴れ着というのは、おめでたい時や外出する時のために着る特別なものです。

いつもと違う様子に見えるからこそ、晴れ着の意味があるわけです。

ところが、いつも晴れ着に見えるような良い着物ばかり着ていると、晴れの日になって晴れ着を着ても特別な装いに見えなくなってしまいます。

特別じゃない日は、普段着を着ることでメリハリをつけましょうという意味のことわざでした。

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着る物を使ったことわざ

「常常良しの晴れなし」ということわざは、日頃から着飾って良いものばかり身につけている人に対して使いますが、着る物についてのことわざと言えば「馬子にも衣裳」があります。

「馬子にも衣装」の意味は、

誰でも立派な衣装を着せると、それなりに立派な人に見えるという意味です。

「馬子にも衣装」を誉め言葉として使うこともありますが、ホントは誉め言葉ではないんですよね。

そもそも馬子というのは、馬に荷物を乗せて運んだり、人を馬に乗せて移動させる職業のことです。

職業として下等に見られていたわけです。

そんな馬子でも、それなりの着物を着せればそれなりに見える。

ということは、人間はどんな人でも外見を飾ればそれなりに立派な人に見えるというわけです。

「馬子にも衣装だね~」と言われて喜ぶのは、ちょっと違うわけですね。

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衣装にかかわることわざ

「馬子にも衣装」と通じることわざに「浮世は衣装七分」というのがあります。

このことわざの意味は、世の中は外見で7割くらいは評価が決まってしまうということです。

「浮世は衣装七分」とは、世の中を皮肉ったことわざでもありますね。

本当は立派な人でもみずぼらしい着物では評価が低くなり、大した人じゃないのに立派な衣装を着ていればそれなりに高評価されるということわざです。

人間は外見ではなく内面が重要なんて言いながらも、やっぱり見た目は大切だよねってことでしょう。

まとめ

「常常良しの晴れなし」ということわざから、衣装にかかわる2つのことわざの意味を調べてみました。

着る物を使ったことわざは、皮肉めいたものが多いので、意味を知らないまま使わないように気をつけたいと思います。