やおらとあわやとおもむろとか正しく使い分けられるのはスゴい!

ことばの意味

「やおら」「あわや」「おもむろに」のような言葉は、その状態や様子を説明する時に使うのですが、使い方を間違えると正反対の意味になってしまうことがあります。

正しく使い分けられるように、「やおら」と「あわや」と「おもむろ」の意味をご紹介します。

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「やおら」の意味とは

「やおら~」というのは、急に!とか突然!というような意味に勘違いして使っていることが多いようです。

ですが「やおら」とはゆっくりと落ち着いているという意味です。

もしも「やおら車の前に人が飛び出てきて・・」なんて使っているとすれば間違いなんですね。

「やおら立ち上がり歩き出した」となれば、慌てずにゆっくりと落ち着いた様子で歩き出す様子を表しています。

言い方によっても伝わり方が違ってしまうので、逆の意味で言われれば、急いでいる様子を想像してしまうのも無理はありません。

「あわや」の意味とは

「あわや」は、ほとんどの人が正しい意味で使っているのではないでしょうか。

「あわや」の意味は、あと少しで危険な目に遭ってしまうところだったということです。

あやわ大事故になるところだったとか、あわやケガをするところだったというのが正しい使い方です。
「あと少し」という意味だけで「あわや」という言葉を使うのは正しくありません。

あと少しで危ない目に遭う寸前だったというのが正しいので、間違えないようにしましょう。

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「おもむろに」の意味とは

「おもむろに」という言葉の意味は、反対の意味で使っている人がとても多いようです。

じつは私のその一人でした。

これまで間違いを誰も指摘してくれなかったので、反対の意味のまま長い間使ってきました。

それを思い出すと、顔がカッーっと赤くなってしまうほど恥ずかしいですが、今さら仕方ありません。
「おもむろに」とは、突然!という意味ではありません。

急に・・でもなく、「ゆっくりと」というのが正しい意味なのです。

「やおら」と同じように、突然とか急にとは反対の意味なんですね。

「やおら」よりももっと間違えている人が多いのではないでしょうか。

「おもむろに立ち上がった」とか「おもむろに動き始めた」というのは、突然ではなくゆっくりと・・ということなので、これからは間違えないように気をつけましょう。

まとめ

「やおら」とか「あわや」はそれほど使うことがなかったのですが、「おもむろに」は日常的に会話の中で使っていたので焦りました。

あまりにも長い間、間違った意味で使い続けていたので、急に変えられるか心配になるほどです。

でも、恥ずかしい気持ちを思い出せば、頭に叩き込める思うので、正しい意味で使えるようになりたいですね。