姑息なことする人だよね!なんて言われたら嫌です。
それは「姑息」が悪い意味の言葉だとわかっているからですよね。
「姑息」とはどんな意味だと思いますか?
じつは「姑息」を正しい意味で使っている人は意外と少ないそうです。
何を隠そう私も「姑息」の正しい意味を知りませんでした。
それに「姑息」に姑(しゅうとめ)という字がなぜ使われるのかも不思議に思いました。
「姑息」について調べてみましたので、興味のある方はチェックしてください。
姑息の意味とは
「姑息なことするなよ」とか「姑息なことされて気分が悪い」など、一般的に姑息とは「ずるい」とか「コソコソと隠れてすること」というような意味で使われることが多いです。
コソコソするのと、姑息(こそく)という音が重なって、コソコソとずるいことをするような意味として使われるようになったからだと思われます。
しかし、「姑息」の正しい意味はコソコソとは関係なかったようです。
「姑息」とは、その場をとりあえず乗り切るような口調や行動のことです。
姑息の正しい使い方とは
「姑息」の意味は、一般的に知られているのとは違い、卑怯とかコソコソしているという意味ではなかったのですが、良い意味の言葉とも言えないようです。
「姑息」の意味を掘り下げてみると、根本的な問題を解決しないで、とにかくこの場をしのげれば良しとすることを「姑息」と言います。
何か問題が起きている時に、根本的なことから解決するのは時間も労力も必要です。
だからとにかく、その場だけ何とかなればOKでしょ!というのが「姑息」なのですよ。
例えば少子化が問題になっているのに、「なぜ少子化が改善されないのか?」という根本的な原因に目を向けずに、「子供を何人以上産んだ人を表彰しよう」なんてその場しのぎの対策を考えるような政治家とかに対して「姑息なこと考えるよね」というのがぴったりなのではないでしょうか。
なぜ「姑」の文字が使われる?
「姑息」に姑(しゅうとめ)という字が使われるのは、姑が意地悪で卑怯な方法で嫁をいじめるからに違いない!
そんなことをチラッとでも思った人は、きっと姑との関係で苦しんだ経験があるからではないでしょうか。
でも残念ながら「姑息」と意味とお姑さんとは関係ありませんでした。
「姑」という字はしゅうとめ、しゅうと以外にも「しばらく」という読み方をします。
要するに、その場だけ、しばらく乗り切れば良しという意味の「姑息」なので、姑という文字が使われているのです。
残念ながら「姑息」には嫁姑のトラブルとは関係ありませんでした。
残念ながらという時点で、嫁姑問題の経験があることがわかってしまいましたねェ(笑)
まとめ
姑息な人、姑息なことなど、本来の意味で使われなくなっていますが、すでに意味として定着しています。
ずるいとか卑怯とか、コソコソと悪巧みしているような意味で使われることが一般的になっているので、言われたくない言葉であることは間違いありませんね。