【鳴く猫はねずみを捕らぬ】ということわざはどんな意味?

ことわざ・慣用句

猫は昔から人間のそばで暮らしてきた動物です。

もともとはヤマネコのような野生の猫もいたと思いますが、身近にいる猫たちはみんな人間と一緒に生活してきた飼い猫です。

そもそも街中で見かける野良猫だって、最初から野生で繁殖したわけじゃなく、元をたどれば人間の勝手な行動で野良猫として生きていかなくてはいけなくなったんですけどね。

おっと、猫好きとしては、猫の話になるとつい熱が入ってしまいます。

ここでは、「鳴く猫はねずみを捕らぬ」ということわざについて解説します。

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鳴く猫はねずみを捕らぬの意味

猫は農家の納屋や家屋などのねずみを退治するために飼われていたことが多かったようです。

昔から人間と猫は近い関係にあったんですよね。

というわけで、猫が登場することわざや慣用句はとても多いのです。

「鳴く猫はねずみを捕らぬ」ということわざの意味は、口ばかりで仕事ができないことを表現しています。
よく鳴いているいる猫は、ねずみに気がつかれて逃げられるので、鳴いているだけで肝心のことができないからです。

よく口ばかりで、大した仕事ができない人がいます。
そんな口だけの人に対して「鳴く猫はねずみを捕らぬ」と使うのですね。

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鳴く猫はねずみを捕らぬと同じ意味

人間の身近な存在と言えば、猫と並んで犬ですよね。
猫派、犬派に分かれたりしますが、それだけ人と近い存在の2大動物です。

だからでしょうか。

「鳴く猫はねずみを捕らぬ」と同じ意味のことわざの犬バージョンがありました。

「吠える犬は噛みつかぬ」ということわざです。

犬を飼う目的は、田畑を獣から守ったり、番犬として不審者を攻撃したりするためでした。

今は家の中で飼われる犬の方が多いですが、ひと昔前は玄関先で番犬として飼われている犬が沢山いました。

「吠える犬は噛みつかぬ」とは「鳴く猫はねずみを捕らぬ」と同じように、吠えているだけで肝心の役目を果たしてくれないので、口だけで仕事のできないことに対して使います。

猫VS犬のことわざ比べ

身近な猫と犬は、ことわざや慣用句によく使われています。

どちらが多いのか、比べてみました。

有名なことわざだけでも、猫も犬もかなりの数です。

猫のことわざ

・猫にかつおぶし
・猫に小判
・猫にまたたび
・猫の首に鈴を付ける
・猫の子一匹いない
・猫の手も借りたい
・猫の額
・猫の目のよう
・猫も杓子も
・猫ばばする
・猫もまたいで通る
・猫をかぶる

犬のことわざ

・犬が西向きゃ尾は東
・犬に論語
・犬の遠吠え(負け犬の遠吠え)
・犬は三日飼えば三年恩を忘れぬ
・犬骨折って鷹の餌食
・犬も歩けば棒に当たる
・犬も食わない
・犬も朋輩鷹も朋輩

まとめ

「鳴く猫はねずみを捕らぬ」ということわざから、猫を使ったことわざにはかなりの確率で犬を使ったことわざがあるのではないか?という疑問が湧いてきました。

いつか、猫のことわざと犬のことわざをじっくりと比較してみたいと思います。

ちなみに、猫ってほんとにねずみを捕るのかしら・・というのも気になっています。

のんびりした家猫にはそんな俊敏な狩りはできないかも知れませんね。