東京都民の人なら知っていることだと思いますが、日本の首都である東京のことなので、東京以外の方も知っておくといつか役に立つかも知れません。
東京都に住んでいる人は、「都内に住んでいる」と言いますよね。
ですが、住所が東京都でも都内とは言わない地域があるのですよ。
東京都なのに都内ではない地域について解説しましょう。
「都内」に入らない東京都とは
東京都には23の区と26の市、3つの町と1つの村があります。
大島、三宅島、八丈島、小笠原諸島も東京都です。
島にはそれぞれの町や村があります。
一般的に都内と呼ばれるのは23区のことです。
足立区、荒川区、板橋区、江戸川区、大田区、葛飾区、北区、江東区、品川区、渋谷区、新宿区、杉並区、墨田区、世田谷区、台東区、中央区、千代田区、豊島区、中野区、練馬区、文京区、港区、目黒区
以上の23区内のことを「都内」というのです。
では、大島、三宅島、八丈島、小笠原諸島以外の市町村は都内ではないのか?と疑問に思います。
東京都の26の市と3つの町と1つの村は都内ではないのなら、なんと言うのでしょうね。
厳密に定義として定められているわけじゃないのですが、一般的には「都下」として23区の都内とは分けているようです。
昭島市、あきる野市、稲城市、青梅市、清瀬市、国立市、小金井市、国分寺市、小平市、狛江市、立川市、多摩市、調布市、西東京市、八王子市、羽村市、東久留米市、東村山市、東大和市、日野市、府中市、福生市、町田市、三鷹市、武蔵野市、武蔵小山市
以上の市部の区域と奥多摩町、日の出町、瑞穂町、檜原村の西多摩郡が都下として都内と分けているのです。
都下には人気のエリアも多い
東京23区を都内、それ以外を都下と呼び分けるのは、不動産業界などでよく使われています。
物件を探す時には、都内か都下で分けると絞り込みやすいからでしょう。
住みたい街ランキングなどで人気の高い吉祥寺は、武蔵野市です。
隣接する三鷹市も人気のエリアです。
都内よりも人気の高いエリアも都下にはあるのですね。
「都下」は公式には使われなくなっている
23区以外を「都下」と言うのは、一般社会ではほとんど使わなくなっています。
「都下」という表現が、いかにも「都内」よりも下というイメージを与えるとして、最近は「都内市町村」という呼び方をすることが多くなっているようです。
まとめ
東京都は旧東京府と旧東京市を合わせて日本の首都となりました。
江戸時代から明治時代にかけて、激動の世を過ぎた後にも、東京は様々な変化をしてきたのでしょうね。
都下という呼び方が今後も残るのかどうかわかりませんが、23区と分ける方法としてはわかりやすいと思います。