窮鼠猫を噛むの意味とは?どんな場面に使えることわざなの?

ことわざ・慣用句

窮鼠(キュウソ)猫を噛むということわざは、普段の生活ではあまり使いませんよね。

キュウソネコカミという名前のバンドの知名度が上がったおかげで、「どんな意味?」と知りたくなった人が増えたようです。

あまり使わなくなった日本語をそういうカタチで世の中に広めてくれるのは嬉しいことですね。

窮鼠猫を噛むについて調べています。

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窮鼠猫を噛むの意味

窮鼠とは、窮地に追い込まれたネズミのことです。

ネズミの天敵といえば猫です。

猫に追い詰められたネズミは、最後の手段として逆襲に出て猫にも噛みつく様子です。

この様子を想像すると、なんかトムとジェリーを思い出してしまいます。

いつも猫のトムに追い掛け回されているネズミのジェリーは、とっても賢いのです。

トムに追い詰められても、何とかその窮地を知恵を絞って逃げ切るネズミのジェリー様子を見るのは痛快なアニメでした。

ジェリーの場合は賢いので、噛みつくことなく逃げ切っていましたが、一般的に考えればネズミは圧倒的に不利な立場です。

ですから、窮鼠猫を噛むの意味は、弱い者でも、追い詰められて窮地になれば思い切った攻撃に出て相手を苦しめることもあるということです。

弱い者いじめはダメという意味でもある

世の中には強い人と弱い人がいます。

その強弱は力のことだけじゃありません。
例えば職場では役職が上になれば強い立場です。
部下は弱い立場になります。

もしも強い立場の人が、その力を使って弱いものをいじめると、弱い立場の人は追い詰められて、自滅覚悟で逆襲に出ることもあるわけです。

例えば、日本にはパワーハラスメント、略してパワハラという言葉があります。

立場が強い人が、不当な圧力で弱いものに対して嫌がらせをしたりすると、告発されて名誉も立場も失うこともあるのです。

人間はみんな平等ですが、身体が大きいとか小さいなど違うのが当たり前です。

弱いものを見下すと、痛い目にあうこともあるので、気をつけなさいよ!という教訓です。

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海外にもある窮鼠猫を噛むのようなことわざ

窮鼠猫を噛むということわざと同じような意味の言葉は海外にもありました。

Tread on a worm and it will turn.

この言葉の意味は、「足元にいる小さな虫でも、踏みつけると襲われることがある。」ということです。

まさに小さくて弱いものでも、見下していると逆襲されることを意味しているので、窮鼠猫を噛むと同じですね。

まとめ

窮鼠猫を噛むということわざは、簡単に言えば弱い者いじめすると、いつか自分も苦しむことになるとの教えからです。

子供のいじめの問題もそうですが、パワハラ問題がニュースになることも多い世の中です。

一つだけ確かなことは、「弱い者いじめはカッコ悪い」ということですよね。

トムとジェリーのように、追いかけっこしていても仲良しだったら良いですけど、逆襲されるまで追い詰めるのはホントにやめましょう。