自分の身体のことを考えて、健康管理に気をつけることは大切なことです。
今は医学の進歩がめざましいので、定期的に検査をしてもしも病気が見つかっても、早期発見であれば治る病気も増えています。
早期発見、早期治療であれば、昔は死の病と言われた癌(がん)も治る時代になりました。
それに最近の生命保険は、健康に気をつけている人は保険料が安くなるなど、病気になってからの治療よりも、病気にならないための予防医学が注目されるようになっています。
「養生に身が痩せる」とは、予防医学に注目されている現代にも通じることわざです。
その意味をご紹介します。
「養生に身が痩せる」とは?
養生に身が痩せるとは、
健康にことを気にし過ぎるあまり、それが心配で痩せてしまう
という意味です。
これは予防医学のことを気にするあまり、様々な健康法を探して疲れてしまう健康オタクにありがちなことです。
健康に良いと言われるものを買い揃えたり、病気を予防する効果があると言われる栄養成分を含む健康食品を買うためにお金を使って財布が心細くなるというのが養生に身が痩せるということわざの意味です。
もう一つの意味
健康にことを気にし過ぎて、ストレスになってしまうという意味の他にも、養生に身が痩せるということわざにはこんな意味もあります。
何か病気になってしまったとしたら、しっかり養生して治すことだけ考えなければいけないのに、治療のために必要なお金のことが心配になって、病気が治るどころか悪くなってしまうという意味でもあります。
金持ちも貧乏も身が痩せる
養生に身が痩せるということわざには、2つの意味があるのですが、お金持ちは治療費のことを心配する必要はありません。
お金の心配もなく、悠々自適な生活ができる裕福な人は、できるだけ健康で長生きしたいと願うものです。
欲しいものを全て手に入れたお金持ちが最後に欲しくなるのが不老長寿の薬だと昔話などで伝えられています。
お金持ちほど、健康のことが気になって養生に身が痩せるのかも知れません。
貧乏人は治療費のことを心配しても、無いモノは無いのですから、治療できる範囲で諦めるしかないのです。
少しの蓄えがあるくらいの人が病気になると、せっかく貯めた蓄えも治療費でなくなってしまうかも知れないので、心配になってしまうのではないでしょうか。
いずれにしても、健康のために心配し過ぎては逆効果なので、気にし過ぎは良くないですね。
まとめ
養生に身が痩せるとは、皮肉なことわざです。
健康に気を使い過ぎると不健康だということを言いたいのでしょう。
予防医学で健康寿命を伸ばそうというムードが高まるのに、水を差すことわざなので、使う場面を選ばないと空気が悪くなりそうです。