【ヤブ医者の玄関】ということわざの意味を知っていますか?

ことわざ・慣用句

「ヤブ医者の玄関」ということわざは、あまり使われなくなっているので、どんな意味なのはピンとこない人の方が多いでしょう。

ヤブ医者が出てくるというのは、あまり意味のことわざじゃない感じはしますが、ハッキリした意味を調べてみることにしました。

「ヤブ医者の玄関」ということわざの意味と、正しい使い方など調べていますので、参考にしてください。

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ヤブ医者の玄関の意味とは

「ヤブ医者の玄関」は、腕に自信のないヤブ医者ほど、それをごまかすために病院の玄関を立派にして、患者を信用させようとすることという意味です。

そもそもヤブ医者にかかった患者は、一度でもひどい目に遭えば二度と行かないので、ヤブ医者であることが評判として広まれば患者はどんどん減ってしまうでしょう。

それでも初めての患者は、立派な玄関を見れば「きっと此処の先生は腕が良いんだわ」と勘違いしてしまうこともあるでしょう。

「ヤブ医者の玄関」とは、自分の技量、器、腕に不相応な立派な外見にすることの例えです。

もしくは、身分からは相応しくないくらい立派な玄関の家を建てるという意味でもあるそうです。

ヤブ医者の玄関の使い方

「ヤブ医者の玄関」ということわざの意味から、正しい使い方を調べてみました。

ヤブ医者を例えにするとしても、実際には医者が使うことはあまりないと思います。

一般的な使い方を考えてみると、こんな感じになるのではないでしょうか。

いかにも仕事のできそうな完ぺきなビジネスマンの装いをしているけど、実際に仕事をしてみると大した能力がないことがわかってしまった。

「彼はことわざで言うところのヤブ医者の玄関で、外見で能力の低さをごまかしているんだね。」

このような感じになるのではないでしょうか。

実際の玄関を例えにする使い方も考えてみました。

このお店は立派な店構えでいかにも高級な料亭って感じだったのに、実際に食べてみたら大したことなかったね。店構えに騙されちゃったね。これじゃ「ヤブ医者の玄関」だ。

こんな感じで使ってみると話題が広がるのではないでしょうか。

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ヤブ医者が登場することわざ

「ヤブ医者の玄関」のように、ことわざにはヤブ医者が使われるものが他にもありました。

「ヤブ医者の薬味箪笥」ということわざです。

意味は、腕の無いヤブ医者ほど、薬を入れておく箪笥は必要以上に立派なものを持っているということです。

大した能力がないものほど、道具だけは立派なものを揃えるという意味なんですね。

「ヤブ医者の薬味箪笥」ということわざの意味を調べて思い浮かべたのは、初心者なのに道具だけは上級者のゴルフ好きの人です。

ヤブ医者のヤブとは?

ヤブ医者は藪医者と書くので、藪の中に入り込むように病気が治らなくなることが語源だと思っていました。

でも違ったみたいです。

藪医者は「野暮」がもとになった俗語でした。

野暮とは、物事に詳しくない意味ですから、病や怪我に対して知識が乏しいので、野暮→やぶ→藪となったという説があります。

まとめ

「ヤブ医者の玄関」ということわざは、医者としての知識や腕に大きな差があった時代に生まれたのでしょう。

今でも、医師になるための勉強をして、難しい試験をクリアしているのに「この先生、大丈夫かな?」と思ってしまう医師に出会うことがあります。

昔の医者にはヤブが多かったのではないかと想像できます。