「無い子では泣かで有る子に泣く」という言葉を知っていますか?
無い子有る子から、子供に関係する意味があることは想像できますよね。
子供は子宝と言われるように、大切な宝物のような存在ですが、実際に子育てをする親になると大変なことが山ほどあります。
そういう親の気持ちを表す言葉は、昔から数多く生まれてきました。
「無い子では泣かで有る子に泣く」という言葉も、親の気持ちを表しています。
どのような意味なのか、また対義語や関連する言葉についても解説します。
「無い子では泣かで有る子に泣く」の意味
「無い子では泣かで有る子に泣く」とは、親になると子供のことで苦労することが多いという意味です。
子供の親は、子供の不始末の責任を取らなければいけません。
また、親孝行な子供に育たなければ、子供の親不孝ぶりに泣かされることもあります。
子供がいない寂しさで泣く人もいますが、子供の親になると色々なことで泣かされることが多いという意味なのです。
「無い子では泣かで有る子に泣く」の例文

今日ね、学校の先生から手紙を渡されたの

どんな手紙?

それが、また同級生とケンカしてケガをさせたんだって

またか!

ほんとに、どうしてあの子は喧嘩っ早いんだろう

まあ、理由はあると思うから、きちんと聞いてやらないといけないな

とにかく、謝りにいかなくちゃ

無い子では泣かで有る子に泣くというのはホントだな

親の思うようにはいかないってことよ
「無い子では泣かで有る子に泣く」の対義語
「無い子では泣かで有る子に泣く」の意味に対義するのは、
「無い子では泣かれぬ」です。
子供が無ければ子供のことで泣かされることはありません。
子供がどこかで悪戯したり、よその子にケガをさせたりすれば、親は謝罪して、子供の代わりに償わなければいけません。
子供がいなければ、そういう苦労はありません。
ですが「無い子では泣かれぬ」とは、子供がいなければ、子供のことで流す涙も味わえないという意味があります。
どんなに手を焼かされたとしても、わが子のことで苦労できるのは幸せなことだと感じさせられる言葉ですね。
子供が欲しくても子宝に恵まれなかった人は、そういう苦労も経験できないのですから、子供の存在に感謝しなければいけないのです。
子育てに関する言葉
「無い子では泣かで有る子に泣く」や「無い子では泣かれぬ」のように、子供がいるのは幸せなことばかりではないと感じさせる言葉があります。
親は子供を一人前に育てるまでに、大変な苦労をするのは当たり前だと考えなければいけないのです。
子育ては、途中で投げ出すわけにはいかないのですから。
それに関連する言葉に「泣いて育てて笑うてかかれ」という言葉があります。
「泣いて育てて笑うてかかれ」とは、子育ては泣くような苦労が山ほどあるけれど、子供を立派に育てた後は、のんびりと子供の世話になって老後を過ごせば良いという意味です。
今の時代は、子供に面倒を見てもらって老後を過互層と考える親は少なくなっていますよね。
ですが、子供は育ててもらった恩を返すのが当然だと考えられていた時代もあったのです。
少子化の時代なので、1人の子供にすべての面倒を見させるのは可哀そうですよね。
子供は自立して親に迷惑かけずに生活できるようになれば、それで十分だと考えるのが一般的になりつつあります。
世の中が変われば、言葉の伝える意味が通用しなくなるのは仕方ないですね。
まとめ
親になると、子供を育てるのは幸せなことばかりじゃないと痛感します。
それでも、天使のような笑顔を見せてくれる時期や、駄々をこねて親を困らせる時期も、あっという間に過ぎてしまいます。
泣かされることは多くても、それもまた振り返れば幸せだということでしょう。