几帳面とは神経質とか生真面目とはどう違うのか!正しい使い方とは?

ことばの意味

几帳面、神経質、生真面目と3つの言葉を並べてみると、何となく堅苦しい人をイメージしてしまいます。

この3つの言葉は、今ではほとんど同じ意味として使われているように思うのですが、そもそもは違う意味なのでしょうか。

几帳面、神経質、生真面目について調べてみました。

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几帳面とは?

几帳面とは、細かいことでも性格に仕事をするような意味として使われていますが、そもそも几帳面の几帳とは、平安時代などの宮殿造りの広間につかう間仕切りのことでした。

木材を柱のようにして布をかけるのが几帳なので、几帳の表面を滑らかに丁寧に仕上げていないと布が引っかかって傷んでしまいます。

なので几帳面とは、丁寧に仕事をする意味として職人の世界などで使われていたそうです。

ですが、一般的な言葉として几帳面=丁寧な仕事をする人というのが広まったのは江戸時代からです。

江戸時代になると、平安時代の宮殿造りのような屋敷は少ないはずなのに・・です。

理由としては、江戸時代になると商家が増えて、帳面をつけることが商人の仕事としてとても重要になったからです。
いわゆる経理という仕事ですね。

経理担当する番頭の立場の人が、細かく正確に仕事をする様子を、丁寧な仕事という意味の几帳面とかけて使うようになったという説が有力です。

帳面という言葉が入っているので、丁寧で性格に帳面をつける人に対しては、ピッタリだったからでしょう。

神経質とは?

神経質とは一つの意味ではなく、様々な意味で使われています。

そもそも神経とは、身体の隅々まで通っています。

痛みを感じたり、ストレスを感じたりするのも神経です。

「細かいことが気になって仕方ない」
「些細なことに敏感な性格」
「気分が不安定で落ち着きがない」

このような人に対して神経質と表現することが多いようです。

几帳面とは違って、ちょっとネガティブな意味で使うことが多いので、言われても喜べる言葉ではないと思います。

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生真面目とは?

生真面目は、真面目よりもさらに真面目という意味です。

真面目な人というのは、間違ったことが嫌いで、正しくあろうとする人と言う意味で使います。

しかし生真面目となると、真面目過ぎて融通が利かないという意味になるので、誉め言葉というわけではなく、付き合いにくい人とか、扱いにくい人というという感じで使うのが正解のようです。

とても真面目だけど、融通が利かない頑固さで人を困らせるようなことがなければ、生真面目という表現はしない方が良いわけです。

まとめ

几帳面と神経質と生真面目は、ほとんど同じ意味だと思って使っている人もいるでしょう。

ですが、言われて嬉しいのは几帳面くらいで、神経質も生真面目も喜べない言葉なので、気をつけましょう。