【イカサマ】の語源とは?インチキやペテンとはどう違うの?

ことばの雑学

イカサマと言えば、人を騙すような行為のことですよね。

賭け事でイカサマをして儲けることなど、悪いことなのはわかります。

ですが、なぜ人を騙すような行為のことを「イカサマ」というのでしょうか。

イカサマの語源とは何なのか、疑問を感じたので調べてみることにします。

また、イカサマと同じような意味で使われるインチキやペテンとは違うのかについても調べてみました。

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イカサマの語源とは

イカサマの語源を調べてみると、「如何様」が由来であること
如何様とは、「いかにも」という意味の古い言い方です。

「いかにも、その通りでございます」
「いかにも、間違いありません」

このような伝え方は、かつて「如何様」だったのです。

そこから「いかにも本物らしく見せる」という意味になり、「イカサマ」という言葉になっていたと言われています。

イカサマとインチキの違い

イカサマと同じような意味として使われるのが「インチキ」です。

「このイカサマ野郎が!」と「このインチキ野郎~」では、違いはわかりません。

インチキの意味は、不正なこと、ごまかすこと、ズルをすることです。

イカサマと意味はほぼ同じですよね。

それもそのはずです。

インチキの語源はイカサマだったのですよ。

人をからかったり、ののしる時に「~ちき」と語尾に付ける言葉があります。

間抜けなことを「とんちき」と言ったり、偉そうな態度にたいして「高慢ちき」と言ったりします。

「いんちき」の「いん」はイカサマからきているという説があるので、イカサマが語源と考えられているわけです。

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イカサマとペテンの違い

イカサマと同じように、人を騙したりすることを「ペテン」と言います。

ペテン師は、詐欺師という意味でもあるので、ペテンは詐欺という意味なのです。

イカサマもいかにも本当のことのように見せて人を騙すので、違いはありません。

ペテンの語源は、中国語に由来していると伝わっています。

中国語の詐欺をGoogle翻訳アプリを使って翻訳してみると诈骗(Zhàpiàn)でした。

中国語で詐欺を表す言葉の発音を日本人が聞いて、それがペテンという言葉になったという説が有力です。

ちなみに翻訳アプリで発音を聞いてみても、ペテンには聞こえないので、他の言葉が語源になったのかも知れません。

それとも、ペテンという言葉が生まれた当時の日本人にはそう聞こえたのか・・・は不明です。

こういう言葉は他にも沢山ありますよね。

中国語だけじゃなく、オランダ語、スペイン語、ポルトガル語、英語など世界の言語が由来となった日本語は数多くあります。

たとえば有名なところでは「ワイシャツ」です。

これは英語の「ホワイトシャツ」が「ワイシャツ」に聞こえたのが由来なので、耳から入った語源なのですね。

ということは、耳で聞いたままの言葉になったペテンが中国語が由来だと言われても、中国の方たちは「は?」って感じでしょうけどね。

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まとめ

イカサマもインチキもペテンも、人を騙すことなので、意味に大きな違いはありません。

どの言葉でも、不正をはたらく人間をののしる意味です。

そんな言葉を言われるような生き方はしてはいけませんよね。
特殊詐欺と呼ばれる巧妙な手口の詐欺の被害は後を絶ちません。

被害者にならないように注意しなければいけません。

そして、どんなに苦しい生活をしていても、イカサマ、インチキ、ペテンで人から金品をだまし取るような犯罪に加担しないようにしなければいけませんね。