【目から入って耳から抜ける】とはどんな意味のことわざなの?

ことわざ・慣用句

目から入って耳から抜ける。

このように、顔や身体のパーツを使ったことわざは山ほどあります。

誰にもわかりやすいように伝えるために、顔や身体のパーツを使ったのでしょうが、沢山あるのでゴチャゴチャになって、意味がわからなくなってしまいます。

目から入って耳から抜ける?
それとも耳から入って目から抜ける?

それすらわからなくなるほど、沢山あるのですよね。

目から入って耳から抜けるということわざの意味や使い方について解説します。

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目から入って耳から抜けるとは

「目から入って耳から抜ける」ということわざの意味は、

見たものについて、理解することができない

ということです。

例えば、勉強している時に教科書や参考書を読んでも、理解することができなければ身につきません。

ただ読むだけで、理解できていないことを目から入って耳から抜けるというのです。

頭の中に残らないという意味なので、子供の頃に勉強していてこのような経験があるのを記憶している大人は多いのではないでしょうか。

理解できないことをそのまま放置していることは、大人でも意外と多いと思うので、理解できないのにわかったフリをしないで、その時にちゃんと調べて理解できるようにしないといけませんね。

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目から鼻へ抜けるとは

目から抜けるという表現では、目から入って耳から抜けるとよく似た慣用句に「目から鼻へ抜ける」という言葉があります。

目から抜けるのですから、目から入って耳から抜けると同じような意味なのかと勘違いしてしまいそうです。

でも、まったく違うのです。

「目から鼻へ抜ける」の意味は、物事をすばやく判断して、抜け目なく、利発な様子を表現する慣用句です。

同じ目から抜けるのに、全く違う意味なのですからややこしいですよね。

目から鼻へ抜けるような人とか、目から鼻へ抜けるような仕事ぶりとか、人を褒める時に使う慣用句なのです。

テキパキと動いて、臨機応変に判断できる人を見ていると、目から鼻のつまりもスッと抜けるような爽快な気持ちになれるから、目から鼻へ抜けると表現されるのでしょう。

目から入って耳から抜けるとは、似ても似つかぬ意味なのですね。

まとめ

目から入って耳から抜けるというような、見たことやものを理解できないまま忘れてしまうことが多いのは、とても勿体ないことです。

せっかく目で見る機会があるのですから、それが見につくようにしたいですね。

このことわざの意味も、目から入って耳から抜けることのないように、頭の中に残るようにしていただけると幸いです。