【五本の指で切るにも切られぬ】とはどんな意味のことわざなの?

ことわざ・慣用句

「五本の指で切るにも切られぬ」ということわざがあるのを知っていますか?

何となく、怖いことを想像してしまうことわざですが、どんな意味があるのでしょう。

「五本の指で切るにも切られぬ」のことわざの意味や使い方をご紹介します。

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「五本の指で切るにも切られぬ」とは

「五本の指で切るにも切られぬ」とは

肉親にとても悪い人間がいても、縁は簡単には切れない。

という意味があります。

五本の指を、肉親に例えているわけですね。

「五本の指で切るにも切られぬ」の伝えること

「五本の指で切るにも切られぬ」は、肉親との縁は切り難いという意味があります。

しかし、なぜ指を肉親に重ねたのか気になりますよね。

肉親というのは、血縁関係のある人のことです。

親子や兄弟姉妹だけじゃなく、祖父母、孫、甥姪なども肉親です。

結婚によって親戚になった人は血縁関係がないので肉親とは言いません。

つまり、肉親との縁は切ろうとしても血のつながりがあるので、切ることが難しいのです。

もしも肉親に極悪人がいて、犯罪を犯したりするような人物がいれば、縁を切りたいですよね。

自分は何もしていなくても、世間からは冷たい目で見られます。

そういう悪い人間と血のつながりがあるのだから、この人も悪い人間の要素があるのかも知れない・・。

なんて思われてしまうことも考えられます。

それでも血縁関係を消すことはできないのです。

「五本の指で切るにも切られぬ」とは、五本の指は1本くらいなくなっても問題はなさそうに感じるけれど、それぞれの指には役割があるので、切っても困らない指なんてないという意味があるのです。

肉親に悪い人間がいたとしても、その人との縁には必ずなのか意味があるので、縁を切った方が良い肉親はいないということを伝えているのです。

「五本の指で切るにも切られぬ」の伝えていることが正しいのかどうかはわかりません。

極悪人の肉親がいれば、縁を切った方が平和に暮らせるはずです。

しかし、自分が切ったつもりの縁でも、世間はそう見てくれないこともあるので、そんなに簡単なことではないのです。

簡単に切れる縁はないという意味では「五本の指で切るにも切られぬ」ということわざの伝えていることは理解できるのではないでしょうか。

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「五本の指で切るにも切られぬ」の使い方

「五本の指で切るにも切られぬ」は、あまり使いたいことわざではありません。

できれば肉親の中に縁を切りたい人物がいない方が幸せですから。

使い方の例文は参考までに見てください。

こと子
こと子

うちは両親が早く亡くなっているから、私は妹と弟の母親代わりみたいなもんなのよ。

そうなんだ、立派だね。

こと子
こと子

年が離れているからしょうがないんだ。
妹はちゃんと就職して自立してくれたから安心しているんだけど、弟がね・・。

仕事してないの?

こと子
こと子

うん。続かなくて。
アパートの家賃を滞納して、保証人の私が払ったことが何度もあるの。

それは大変だ。
でも結婚したら弟さんの面倒もなかなか見れないんじゃないの?

こと子
こと子

そうなんだよね。今までみたいに仕事できなくなると思うから、私の収入で尻ぬぐいできなくなると困る。

きっと自覚してくれるよ。

こと子
こと子

そうだといいけど。親がいないから簡単に縁を切るわけにもいかないし。

そりゃそうだよ。なんだかんだ言っても心配なんでしょ?

こと子
こと子

まあね。やさしいところもある弟だから。

「五本の指で切るにも切られぬ」って言うことわざがあるの知ってる?
弟さんに困らされていても、弟さんの存在で助けられたこともあるはずだから、簡単に姉弟の縁は切れないと思うよ。

このような場面で使えます。

まとめ

「五本の指で切るにも切られぬ」ということわざは、家族の関係性が薄くなっている今の世の中ではあまりピンとこない人が多いのではないでしょうか。

例えどんな人でも、その人の存在には何らかの意味があるということを考えさせられることわざだと思います。