改ざん(改竄)は、ニュースなどで耳にすることがあります。
よくあるのが、企業などが製品の安全基準のテストの結果のデータを改ざんする問題などです。
日本を代表するような大手企業が改ざんしたことを謝罪する記者会見などが頻繁にあったので、改ざんは「悪いこと」というイメージが染みついています。
ところが、改ざんという言葉を使わずに、書き替えと言い換えることもあるのですが、書き替えとなると悪いイメージが薄れてしまいます。
改ざんと書き替えは違うのか調べてみました。
改ざんの意味とは
改ざんとは
書類などに書かれている文字を、故意に書き直すことです。
故意に書き直して、自分に有利になるように直すことを示しているのが改ざんです。
企業のデータ改ざんなどは、その結果によって製品の品質を良く見せようとする目的があるわけですから、改ざんはやはり良くないことなんです。
改ざんしたことを堂々と公表することはまずないので、改ざんが明らかになれば当然のことですが謝罪ということになるわけですね。
書き替えの意味とは
改ざんしているのに、書き替えと説明するのは間違いなのか、それとも意味は同じで言い方の違いなのか調べてみると、どうやら違うようですね。
書き替えは、新しい情報に直すために行うことで、故意に文字を書き直すこととは全く違うのです。
例えば、遺言書を何度書き替えても良いので、状況が変われば書き直します。
日付が新しいものが正当な遺言書となるだけで、古いものが間違っているわけではありません。
他にも運転免許証も期限が来ると書き替えます。
書き替えとは、新しく書き改める時に使うのが正しいのです。
改ざんを書き替えと言い換える目的
故意に文書などを改ざんするのと、新しい情報に書き替えるのでは違うのに、改ざんを書き替えというのには、改ざんする理由を隠したいという心理からでしょうね。
改ざんとセットになる言葉
改ざんを謝罪するような記者会見を見ていると、そこにはまるでワンセットのように使われる言葉があります。
それは隠ぺい(隠蔽)です。
改ざんしてホントのことを隠してしまう。
それが隠ぺいです。
真相を故意に隠すことが隠ぺいなので、改ざんも隠ぺいも故意がベースにあることが基本なのです。
まとめ
改ざんという言葉は、やはり想像通り悪い意味で使うことがわかりました。
ただ、誰でも少しくらいはウソをつくし、人に知られたくないことはあります。
改ざんや隠ぺいしていることもあるのですが、それは誰にも迷惑をかけないレベルなら問題ないでしょう。
謝罪会見しないといけないような改ざんや隠ぺいは、ダメですよね!!