急に肌寒くなって、風邪をひいている人が増えています。
風邪をひいたり、お腹を壊したりすると、食欲が落ちるタイプの人は、回復力が低下してしまうので、体調が悪くてもしっかり栄養を補給したいものです。
子供のころは、風邪をひいて寝込むと、母親がおかゆを作ってくれたりして、それを少しずつ食べていたものです。
大人になると、自分で作らないといけないので、具合が悪くてもおかゆを食べる機会も少なくなりました。
ですが、鍋を食べる季節になると、鍋の〆に雑炊にすることが増えますよね。
おかゆとそんなに変わらないので、おかゆを恋しく感じることもありません。
でもちょっと気になるのがおかゆと雑炊の違いです。
おじやという呼び方もあります。
どれも米を使った料理名ですが、違いはどこにあるのでしょう。
おかゆとは
おかゆは生の米と水で煮るものです。
おかゆには、水の量と煮込み具合によって全粥、7分粥、5分粥、3分粥と段階が分かれます。
病院に入院すると、病状によってはおかゆが出てくることがありますが、その人の症状によって段階を分けて出されます。
赤ちゃんの離乳食におかゆを作る場合、米の粒を潰したいので全粥をさらにすり潰します。
おかゆは塩を少し加えるくらいで、ほとんど味付けをしないことが多いですが、中華粥のように味のついているものもあります。
生の米を水で煮るという調理方法がわかればおかゆです。
雑炊とは
鍋の〆に食べる雑炊は、おかゆのように生の米ではなく、炊いたご飯を使って煮るものです。
雑炊は出汁やスープを吸い込ませて食べますが、おかゆのようにぐつぐつ煮ることはなく、サラッと仕上げるのがポイントです。
さらっと仕上げるために、炊いたご飯をザルに入れて、水洗いをして粘りをとってから煮るのが雑炊を美味しく仕上げるコツです。
味付けによって薬味を足したり、溶き卵を加えたりするとさらに美味しくいただけます。
おじやとは
雑炊とおじやは、呼び方の違いで同じ物だと思われていますが、細かいところに違いはあります。
雑炊もおじやも生米からではなく、炊いたご飯を使うのは同じです。
ですが、雑炊はあえてご飯を水洗いして粘りをとってからサッと煮るのに対して、おじやは水洗いはしません。
粘りを出すために、炊いたご飯を出汁に入れてとろみが出るまで煮ます。
まとめ
おかゆと雑炊とおじやは、少しずつ作り方が違います。
生米から作るおかゆは時間もかかりますから、家で簡単に作るなら炊いたご飯を使う方が早くて便利ですね。
寒くなってくると、鍋の〆に雑炊を食べる機会も増えるでしょう。
マメ知識として覚えておくと役に立つ場面があるかも知れませんね。