リラクゼーションサロンとか、リラクゼーションチェアなど、日本人の多くが使っている「リラクゼーション」という言葉。
リラックスするための空間やアイテムに「リラクゼーション」とつけていますよね。
でも、この「リラクゼーション」はホントは間違いだって知っていますか?
この他にも、和製英語とか間違えているカタカナ言葉が沢山あります。
新しい言葉が生まれれば、そこには和製英語や間違えているカタカタ言葉が必ずと言っていいほど混ざってしまいます。
今回は「リラクゼーション」のように広く定着している言葉から、間違い探しをしてみました。
「リラクゼーション」のような間違いカタカタ言葉
日本の言葉はとても複雑です。
文字を見ても、カタカナ、ひらがな、漢字を入り混ぜて使うのですから、改めて日本語の難しさを感じます。
カタカタ言葉がややこしくなり、間違った表記が世の中に広まってしまうのも、ある意味では仕方ないことのような気もします。
どのようなややこしいカタカナ言葉があるのか、ごく一部ですが集めてみました。
リラクゼーション
多くの人が「リラクゼーション」と言っているのですが、正しい発音は「リラクセーション」なんですって。
relaxationを日本人がリラクゼーションと言い始めたのはいつからなのか不明ですが、「リラクセーション」という発音には違和感をおぼえる日本人が多いのです。
ギブス
骨折した時などに固定するものとして、ギブスという呼び方が定着しています。
ギブスとは、オランダ語のギプスが由来なので、日本でギブスと変化したのです。
日本の医学は、漢方医学から西洋医学に移行していきますが、西洋の文化や学問などを蘭学と呼んでいました。
ギブスという呼び方も、オランダの文化や学問が伝わってきたことが由来になったのだと考えられます。
人間ドッグ
身体に異常がないかどうか検査することを「人間ドッグ」という人がいますよね。
ですが正しくは「人間ドック」です。
ドック(dock)とは、船のメンテナンスを行う施設のことです。
人間の身体の隅々まで検査をして、メンテナンスが必要なのか調べるので、「人間ドック」なのです。
キューピット
「私が二人の恋のキューピットね」などと言いますが、正しくは「キューピッド」です。
Cupidの表記です。
もともとはローマの神話に出てくる神様が由来だと言われています。
ジャグジー
気泡を出すお風呂のことを「ジャグジー風呂」と言いますよね。
「ジャグジー付の浴槽なんて、いいなぁ」とか言いますが、ほんとは「ジャクージ」と発音するそうです。
Jacuzziという表記です。
すっかりジャグジーが定着しているので、今さら「ジャクージ」なんて使うのはちょっと恥ずかしい感じもしますけど、正しい発音なので堂々と使った方が良いのかもしれません。
ファーストフード
手軽に素早く食べられる食事のことを「ファーストフード」と言ってましたよね。
早く食べられることが由来だったと思います。
しかし、現在は「ファストフード」という本来の発音の方が定着しつつあります。
これは低価格なので、早いサイクルで買い替えられるファッションのことを「ファストファッション」と呼ぶことから、「ファーストフード」ではなく「ファストフード」と呼ぶのが正しいと理解されてきたからでしょう。
また「ファーストフード」を使う人もいますが、きっと徐々に消えていくと思います。
ハイブリット
エンジンと電気モーターを両方搭載している車が誕生してから、世の中に広まった言葉です。
「ハイブリット」ではなく正しくは「ハイブリッド」です。
hybridと表記されます。
ハイブリッドの語源は、ラテン語です。
もともとはイノシシとブタが交配したイノブタが由来でした。
現在は、違う種類のものを混在させることとして使われる言葉になりました。
グランド
運動場とか、競技場という意味で使われる「グランド」ですが、正しくは「グラウンド」です。
グランドはただの地面や地盤のことなので、競技場とか運動場という意味でなら「グラウンド」が正しいのです。
groundと表記します。
はっきり発音しなければ、正しいのかよくわからないので、間違えても指摘されることもないでしょうね。
アボガド
メキシコなど中米が原産の果実として広く世界中で食べられています。
「アボガド」と呼ぶ人もまだまだ多いですが、正しくは「アボカド」です。
avocadoと表記します。
森のバターの異名を持つアボカドは、不飽和脂肪酸が豊富です。
植物ですが、良質なオイルを含むヘルシーな食材として、日本でも人気が定着しています。
高齢の方たちは、「アボガド」の方が発音しやすいようですが、「アボカド」が正しいので覚えておきましょう。
なぜカタカナ言葉はややこしくなった?
日本のカタカタ言葉は、英語やフランス語など外国の言語がもとになっているものが多いのですが、耳で聞いた言葉が間違っていて、それが広まって日本独自の和製英語みたいになった言葉もあります。
もともとの意味をすり替えてしまった和製英語のカタカタ言葉はもう正すのは難しいでしょうが、耳から入った情報が間違って広まった言葉に関しては、できれば正しく直した方が良いですよね。
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まとめ
間違えやすいカタカタ言葉や和製英語はまだまだ山ほどあります。
ほじくり返したらキリがないほどあるのでしょうね。
今回はよく耳にする言葉なので、参考にしてください。