【禿が三年目につかぬ】ということわざはどんな意味があるの?

ことわざ・慣用句

髪が薄くなるのは、老化現象ですが、見た目の印象を大きく左右するので気にしている人が多いですよね。

とくに日本人は薄毛に対して過剰に反応するみたいです。

だから「禿が三年目につかぬ」なんてことわざが生まれたのでしょうね。

このことわざの意味や使い方を解説します。

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「禿は三年目につかぬ」とは

「禿は三年目につかぬ」とは、

好きになった人の頭が剥げていたとしても、好きになってからの三年間は剥げていても気にならない。

という意味です。

恋は盲目とも言う

「禿は三年目につかぬ」ということわざのように、好きになった相手のことは、全てが美しく、愛おしく感じるものです。

恋は盲目とも言いますが。好きになったに欠点や短所があったとしても、好きになりたてホヤホヤの頃は、目に入らないのです。
髪の毛が薄くて、禿げ頭なのに目に入らないわけはありませんが、好きになったばかりのころは、禿げていることすら気にならないわけです。

ですが、徐々にその気持ちが落ち着いてくると、好きになった時からは禿げていたはずなのに、急にその頭が気になってしまうのです。

長く付き合っている恋人や夫婦の間でこのような感情が湧くのは珍しいことじゃありません。

誰しも身に覚えがあるのではないでしょうか。

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「禿は三年目につかぬ」に似ていることわざ

「禿は三年目につかぬ」と同じ意味のことわざに「痘痕も靨(あばたもえくぼ)」があります。

このことわざも「禿は三年目につかぬ」と同じく、好きな相手の欠点は、チャームポイントに見えてしまうという意味です。

痘痕というのは、疱瘡という病気にかかっって時にできるもので、病気が治った後も痕が皮膚に残ります。

ですが、好きになった人なら、痘痕があっても気にならないのです。

えくぼに見えるというのは大げさな表現ですが、それほど恋をすると人は好いことばかり見るものだということを伝えているのですね。

「禿は三年目につかぬ」の使い方

「禿は三年目につかぬ」の使い方を例文で見てみましょう。

こと子
こと子

そう言えば営業部のTさん、秘書課の人と付き合ってたでしょ。

そうらしいね。

こと子
こと子

でも別れたんだって。

そういうウワサが流れるから社内恋愛はめんどくさいんだよ。

こと子
こと子

まあそうね。
でも、別れた理由を知りたくない?

どうせあれでしょ。
Tさんがフラれたんでしょ。

こと子
こと子

どうしてわかるの?

だって、Tさんって親しくなるとクセのある人間だってわかっちゃうと思うから。
私、営業部にいたのおぼえてないの?

こと子
こと子

そうだった!
Tさんって爽やかで、すごく好印象だったのに。

「禿は三年目につかぬ」っていうでしょ。
最初はわからないのよ。
でも、ジワジワとクセの強さが出てくるの。
それに、よく見るとイケメンでもない。

こと子
こと子

たしかに、冷静に見ると雰囲気イケメンだ!

このように、人のうわさや自分自身の恋バナなどに使えることわざです。

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まとめ

「禿は三年目につかぬ」の三年は、男女の関係の節目としてよく使われます。

三年目の浮気もそうですね。

恋をしている時には、物事を冷静に判断できなくなることもあるので、少しは周囲の忠告にも耳を傾けた方が良いのではないでしょうか。