「今日の一針、明日の十針」ということわざを聞いたことがありますか?
人が生きる上でヒントになることわざは数えきれないほどありますから、ことわざの意味は1つでも多く知っておいて損はありません。
今回は「今日の一針、明日の十針」の意味や由来、使い方を解説します。
「今日の一針、明日の十針」とは
「今日の一針、明日の十針」とは、
少しでも手を抜いてしまえば、後になって余計な苦労が増えてしまう。
または、
今すぐなら大したことはないのに、先延ばしにしてしまうと大事に至ってしまう。
という意味があります。
つまり、小さなほころびを見つけた時に、すぐに一針縫えばその一針で済みます。
しかし、明日になればほころびが大きくなり、十針縫うことになってしまうかも知れません。
今日できることを「明日やればいい」と先延ばしにすることは、余計な仕事を増やしてしまうということを教えているのです。
「今日の一針、明日の十針」の由来
「今日の一針、明日の十針」は、古くから伝わることわざのように感じますが、由来はアメリカの政治家の言葉がもとになっています。
「適時の一針は九針の手間を省く」という言葉から生まれたと言われています。
「今日の一針、明日の十針」の類語
「今日の一針、明日の十針」と似ている言葉はいくつかあります。
「今日なし得ることは明日に延ばすな」もほぼ同じ意味です。
「思い立ったが吉日」は、少し意味は違いますが、思い立った時にすぐに行動した方が良いということです。
「明日やろうは馬鹿野郎」は、古いことわざではありませんが、同じような意味の言葉としてよく使われています。
「今日の一針、明日の十針」の使い方
「今日の一針、明日の十針」の使い方を例文で見てみましょう。
ねえ、リビングの窓の網戸が破れているから補修して欲しいってお願いしたよね。
ああ、ごめんごめん。
今度の休みにやるよ。
そんなことばっかり言ってるけど、頼んでから何週間過ぎたと思ってるの?
わかったよ、やるよ。
お願いしますよ。
おいおい!
こんなに大きく破れてたら、補修じゃ済まないよ。
一枚張り替えないと無理だよ。
頼んだ時は小さい破れだったのよ。
でも破れたところをイタズラしちゃうのよ猫たちが。
だから大きくなっちゃったの。
貼り替え用の網を買ってこないとできないな。
これは半日かかるぞ。
だから頼んだ時にすぐにやってくれれば良かったのよ。
今日の一針、明日の十針ってことわざ知らないの?
悪かったよ。
そんなに責めるなよ~。
これからはサクサクやってよね。
わかりました。
このような会話で使えます。
耳の痛い男性陣も多いのではないでしょうか。
まとめ
子供の頃、夏休みの宿題は早めに終わらせるタイプの人には、「今日の一針、明日の十針」は当たり前のことかも知れません。
ですが、つい後回しにしてしまう人も多いはず。
先延ばしにすればするほど、余計な苦労をしなければいけないのですよね。
後回しにしてしまいがちなタイプの人は、この言葉を思い出しましょう。