「七人の子はなすとも女に心許すな」ということわざを聞いたことがありますか?
はじめて知ったという方でも、何となく女性に対して敵意を感じさせることわざではないか?と思ってしまいますよね。
このことわざにはどんな意味があるのか、由来や使い方なども詳しくご紹介します。
「七人の子はなすとも女に心許すな」とは
「七人の子はなすとも女に心許すな」とは、
破滅や裏切りは外からではなく身内から起こる。
というという意味のことわざです。
何とも嫌な感じのことわざですよね。
このことわざは、妻に対しても心を許すべきではないと教えているのです。
他人同士だった二人が結婚して家族になり、七人もの子供を生み育ててきた夫婦。
長年連れ添い、血のつながり以上の絆を強く結んだ夫婦でも、妻に心を許してはいけないということなんです。
とてもドライな考え方を持った人が作ったことわざなのでしょうか。
それとも、身内に裏切られる経験がこのようなことわざを作らせたのでしょうか。
いずれにしても、身内といえども夫婦は所詮は他人同士という冷めた考え方でいないと破滅に追いやられるので気を付けなければいけないという注意喚起のことわざです。
「七人の子はなすとも女に心許すな」の由来
「七人の子はなすとも女に心許すな」ということわざは、ある書物の中の一説が由来になっていると言われています。
夫に先立たれたある未亡人は、七人の子供を生んだのに、まだ嫁ぎ先の家に落ち着くことができずに、再婚を望んだのです。
子供を七人も生み育ててきた年月を考えれば、夫に先立たれても再婚を望むはずはないと一般的には考えるのでしょう。
しかし、亡くなってしまった夫よりも、生きている男性との再婚を望むのだから、女には心を許してはいけないというのが由来になっています。
女性の立場では、かなり不愉快になることわざですが、妻に限ったことではなく、身内のすべてに対して油断をしてはいけないという意味があるんですね。
「七人の子はなすとも女に心許すな」の使い方
「七人の子はなすとも女に心許すな」の使い方を例文で見てみましょう。
久しぶりに夫婦喧嘩しちゃった。
珍しいね。
いつも仲が良いのに。
そうでしょ。
仲良しに見えるよね?
なのに私に隠し事するの。
どんな隠し事?
私に内緒で宝くじをせっせと買ってたのよ。
ふーん。
でもそれは自分のおこずかいで買ってたんでしょ?
まあそうだけど。
じゃあ別に秘密にしても怒ることないじゃない。
そうかな。
宝くじを買ってることを内緒にするってことは、もしも当たった時も私には隠しておくつもりってことでしょ。
なるほど。
当選した時のことを考えて怒ってんだね。
そういうこと。
でもそれは仕方ない気がする。
七人の子はなすとも女に心許すなってことわざもあるくらいだから、家族と言えども秘密にしたいことはあるよ。
信用されていないんだよ。
悲しい・・。
ブランド品好きだから、全部使われそうで心配なんじゃない?
金銭感覚については、たまに言われる。
でしょ。
大金を手にして家族が破滅するのが心配なのよ。
でもさ、高額当選なんて滅多にないかた心配する必要もなさそうだけどね~
このような会話で使えることわざです。
まとめ
「七人の子はなすとも女に心許すな」ということわざは、夫婦間のドライな部分を表現するのにわかりやすいですね。
今も昔も、夫婦の間にある壁を感じていた人が多かったのかも知れませんね。