「合うも不思議、合わぬも不思議」ということわざを知っていますか?
「会う」ではないので、人と会うことじゃないのはわかります。
「遭う」でもないので、災害や事故などとは違うこともわかります。
「合う」ですから、数とか量とか、大きさのことなのでしょうか。
今回は「合うも不思議、合わぬも不思議」ということわざの意味や使い方を解説します。
「合うも不思議、合わぬも不思議」とは
「合うも不思議、合わぬも不思議」とは、
占いや夢などは、当たっても不思議なものだし、当たらないのも不思議なものだ。
という意味のことわざです。
占いとは、もともとは占星術など膨大なデータをもとにして考えられた統計学が土台になっています。
統計学からなるものなので、当たるというよりも、当てはまるという方が正しいのでしょうね。
ですが、占いには「見えないものを見る」力があるような演出がされることが多いため、当たれば「不思議な力が働いている」と錯覚します。
また、夢についてもよく「正夢になった」とか「予知夢だ」なんて言われるように、夢に見たことが現実になるかのように感じることがあります。
そういう不確かなことは、当たっても当たらなくても不思議なものだと思うようにしないといけないと教えていることわざなのでしょう。
似ていることわざ
「合うも不思議、合わぬも不思議」と同じような意味のことわざに、「当たるも八卦、当たらぬも八卦」があります。
八卦とは、中国から伝わった「易」のことです。
運勢を占ったり、方位を占ったりするもので、日本にもかなり古くから伝わったので、易者という職業の人は江戸時代にはすでに存在していました。
つまり、占いというものは、信じるも信じないもあなた次第だから、当たるのも当たらないのも不思議なものだという意味なのでしょう。
「合うも不思議、合わぬも不思議」の使い方
「合うも不思議、合わぬも不思議」の使い方の例を見てみましょう。
すごく眠いよ。
寝不足みたいだね。
昨日、嫌な夢を見て目がさめちゃって、それから寝付けなかったの。
どんな夢みたの?
自転車に乗ってたらブレーキがきかなくなって、坂道を猛スピードで降りていく夢
うわ、怖いね
でしょ。
目がさめた時に汗かいてたもん。
何か嫌なことが起こる予兆だったら嫌だな。
そんなことないから大丈夫だよ。
夢占いとか信じるタイプ?
良いことだけ信じるけど、夢は嫌な予感がするんだよね。
「合うも不思議、合わぬも不思議」ってことわざがあるけど、占いや夢なんて何の根拠もないんだから、変なこと考えない方がいいよ。
そうだね。
心配ばかりしていると妙な失敗しそうだから気にするのやめた
こんな場面で使えますね。
まとめ
占いが全て信じられないものではないので、全否定することはないと思いますが、過信すると頼ってしまいそうなので気をつけたいですよね。
今回ご紹介した「合うも不思議、合わぬも不思議」ということわざは、占いのような科学的な答えの出にくいものに対する心構えと思っておぼえておきましょう。