【病上手に死に下手】ということわざはどんな意味なの?

ことわざ・慣用句

「病上手に死に下手(やまいじょうずにしにべた)」ということわざを知っていますか?

病とか死というのが入っていることわざなので、いかにも縁起の悪そうなイメージがあります。

しかし、このことわざの意味は今の時代にも役に立つことなので、ご紹介します。

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「病上手に死に下手」とは

「病上手に死に下手」とは、

病気がちな人は、長生きできなさそうに見られるけれど、かえって長生きする。

という意味です。

いかにも体が丈夫で健康そうな人は、自分の健康に自信を持っているので、少しくらい具合が悪くても医者にもいかずに済ませてしまいます。

その結果、悪い病気になってしまったり、手遅れになって早死にしてしまうこともあるのです。

「あんなに元気そうだったのに」と驚くような訃報に触れることがあります。

しかし、病気がちな人は自分の健康に自信がないので、軽い風邪を引いただけでも念のために医者にかかったり、薬を飲んでひどくしないように気をつけます。

そういう日頃の健康への気遣いや努力の積み重ねの結果、病気とは無縁だった人よりも長生きする可能性もありますよね。

つまり、健康に自信を持っているも油断してはいけないし、病気がちな人は病気がひどくならないように日々注意を怠ってはいけないということを教えているのです。

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「病と命は別物」ということわざもある

「病上手に死に下手」と似ている意味を持つことわざに「病と命は別物」があります。

病弱で、長生きできそうにない人でも、病気に負けないように注意していれば長生きすることも不可能ではないですよね。
病気には、上手く付き合っていければ命にかかわらないものもありますから。

ですが、命を落とすのは病気だけとは限りません。
事故や災害で亡くなることもありますし、健康そうに見えた人が突然病気に倒れて亡くなってしまうこともあるのです。

病人だから健康な人よりも早く死んでしまうとは限らないというのが「病と命は別物」ということわざの伝えていることです。

まとめ

「病上手に死に下手」や「病と命は別物」のように、昔から病気がちな人よりも健康な人が急に命を落とすこともあったようです。

現代は、医療も進歩しているので、昔なら助からなかった病気でも治る時代になっています。

病気がちな人は、こまめに病院で検査を受けたりするので、病気になっても早期発見されて治療して治ることもあります。

しかし、健康に自信のある元気な人は病院に行きたがらない傾向はありますよね。

人間ドッグや定期的な健康診断などを積極的に受けるのは、やはり病気がちな人や、自分の健康に自信のない人でしょう。

昔から伝わることわざを思い出して、健康な人も油断しないでくださいね。