ことわざには面白い表現がたくさんあります。
「今度と化け物見たことない」ということわざも、意味を理解していないと何のことだか、何を伝えようとしているのか全く分かりませんね。
ここでは「今度と化け物見たことない」ということわざの意味や使い方について解説します。
「今度と化け物見たことない」とは
「今度と化け物見たことない」ということわざは、
「今度」という約束ほど当てにならないものはない。
という意味があります。
たしかに「今度○○するね」とか「今度は必ず~」といってその場を言い逃れる人は、その約束を守ることはまず期待できません。
そういう言い逃ればかりで、約束を守らない人を批判することわざとして「今度と化け物見たことない」というのですね。
ごまかす時にも「今度」は便利
「今度と化け物見たことない」は、化け物という実態のないものを用いています。
それほど「今度・・」という言葉で言い逃れする人は、口だけで実行しないという強烈な皮肉なのです。
例えば恋愛のシーンでも「今度」は便利に使われます。
恋人未満の二人がはじめてのデートをした後に、別れ際にどちらかが「また今度連絡するね」と言ってしまえば、その場で次のデートの約束をするタイミングを失ってしまいます。
もしも1度目のデートがすごく楽しくて、「また会いたい」と双方が感じたのなら、別れ際に次のデートの約束をしたいと思うはずです。
そう思わなかったから、「また今度」という便利な言葉で別れ際に嫌な雰囲気を作らないで帰ろうとしているのでしょう。
ホントに忙しくて次の予定が立てられないこともあるかも知れませんが、「また今度」という言葉でごまかすのは、まず次のデートはないと思った方が傷つかないでしょうね。
「今度と化け物見たことない」の使い方
「今度と化け物見たことない」の使い方を例文で見てみましょう。
先週の食事会の会費だけど、先に帰ったから私が立て替えているの。
あ、そうだったんだ。
ありがとう。
3,000円だったんだけど。
ごめん。
銀行に行く暇がなくて今持ち合わせがないんだ。
そうなの?
じゃあ、いつ払ってもらえるかな。
じつは、給料日前でピンチなんだよね。
今度の給料日まで待っててくれると助かる。
そう言われたんだけど、前にも同じようなことがあって、なかなか払ってくれないのよ。
「今度と化け物見たことない」って言うからね。
今度って言い逃れてばかりで、お金にルーズなんだよ。
もう二度と立て替えてあげない。
その方がいいよ。
このような場面で使えます。
まとめ
「今度と化け物見たことない」ということわざを使いたくなるような人とは、できれば付き合いたくないですよね。
自分も「今度」を使って言い逃れしないように気をつけたいと思います。