男性が母親のことを「うちのおふくろは~」と言いますよね。
女性が母親のことを「おふくろ」と呼ぶことは滅多にありません。
そもそも、なぜ男性は母親のことを「おふくろ」と呼ぶようになったのでしょか。
不思議に思ったので、調べてみました。
おふくろの由来とは
母親のことをおふくろと呼ぶようになった由来を調べてみると、いくつかの説があるようです。
一つは、子供が母親のお腹の中で子宮という袋に入って育つことから、おふくろと呼ぶようになったと言われています。
昔は子宮のことを子袋と呼んだことから、それがおふくろの語源とされる説が有力です。
それからもう一つの語源が、母親の温かい懐で子供が育つことから、懐(ふところ)が転じておふくろになったという説もあります。
この二つがおふくろの語源として有力な説なのですが、もう一つ見つかりました。
それは家計を預かる主婦の役割が由来になっているという説です。
昔は家のお金を袋に入れて管理していて、その袋はその家の主婦が持っていたので、袋を持つ人=おふくろになったという説もあります。
どれがほんとの由来なのかわかりませんが、おふくろという呼び方は今現在でも続いているからには相当古くから使われていた呼び方のようです。
男性が使う理由
母親の呼び方として一般的なのは「おかあさん」とか「かあさん」でしょう。
「ママ」と呼ぶ家も多くなっていますが、「かあちゃん」を使う家は少なくなっているとか。
呼び方は色々ありますが、「おふくろ」に関しては男性が使うというイメージです。
男性は家の中では子供の頃と同じ呼び方で母親を呼んでいても、外では「うちのおふくろ」になるとか多いですよ。
男性が使う理由としてハッキリしたことはわかりませんでしたが、もともと「お袋様」というのは母親のことを尊敬する呼び方なので、「母上様」と同じように男女問わず使っていた母親の呼び方です。
しかし家柄の違いなどの差があまり激しくなくなってくると、一般家庭の呼び方として「お袋様」や「母上様」は徐々に消滅していきます。
母親のことを幼い子供の頃と同じ呼び方をするのが気恥ずかしい年齢になって、他の呼び方をするようになった時に、「おふくろ」という呼び方が広まってきたようです。
何歳くらいからおふくろを使うのか
「おふくろ」を使うようになる年齢を調べてみると、15歳くらいから増えてくるようです。
母親にベッタリだと「マザコン」だと思われてしまうのが嫌だから、友達同士では「おふくろ」と言っているけど、家の中ではまだ「おかあさん」と呼んでいる男の子も多いみたいです。
おふくろを使う人が少なくなっている
大人の男性が母親のことを「おかあさん」とか「おかあちゃん」と呼んでいるのは恥ずかしいことだというイメージは、最近の若者の間では通用しなくなっています。
60代前後の団塊の世代は50%以上がおふくろと呼んでいるのに対して、20代ではたった2%なんです。
今はほとんどおふくろと呼ぶことはないのですね。
若い男性が外で会話する時に母親のことをなんと呼んでいるのか、ちょっと街中でリサーチしてみたくなりました。
まとめ
もしも息子から「おふくろ」と呼ばれたらどんな感じがするのかな?とちょっと想像してみました。
悪くない感じです。
でも最近の男の子は使いたがらないようなので、そのうち「おふくろ」という呼び方は消滅してしまうのかも知れません。
今のうちに使いたい人は使っておいた方が良いですよ。