【人に七癖我が身に八癖】とはどんな意味のことわざなの?

ことわざ・慣用句

「人に七癖我が身に八癖」ということわざがあります。

このことわざの意味は、自分自身を振り返ることの大切さを教えてくれます。

「人に七癖我が身に八癖」ということわざの意味や使い方を解説します。

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「人に七癖我が身に八癖」とは

「人に七癖我が身に八癖」とは、

誰にだって7つくらいの癖はあるもの。
人の癖は目につきやすく、数多くの癖があるように見えてしまうが、自分にはもっと多くの癖があると思うべき。

という意味があります。

たしかに、癖というのは自分自身では自覚なく、無意識でしていることが多いですよね。

それなのに、人の癖はよく目につくものです。

人の癖を笑ったり、指摘したりするよりも、自分にも人から見れば気になる癖が数多くあるのだから、いちいち人の癖を気にしても仕方ないですよね。

「人に七癖我が身に八癖」と似ている言葉

「人に七癖我が身に八癖」とよく似ていることわざは他にもあります。

「無くて七癖」というのは、どんな人でも7つくらいの癖はあるものだという意味です。
我が身に八癖という自分を振り返る教えが加えられていないだけで、癖の全くない人なんて居ないということでは似通っています。

「人に七癖我が身に八癖」のことわざをさらに強調して「人に七癖我が身に十癖」ということもあります。

また、癖ではなく欠点という意味で難と表現したことわざに、「人の七難より我が十難」があります。

人の欠点は目について、その欠点を責めたり指摘したりするよりも、自分の欠点を反省しなければいけないという意味があります。

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「人に七癖我が身に八癖」の使い方

「人に七癖我が身に八癖」の使い方を例文で見てみましょう。

茶碗を持たずに食べるその癖、何度言ったら直るんだ?

・・・・・。

いい歳して恥ずかしくないのか?
外でそんな食べ方してたら恥かくぞ

わかってるわよ!外ではちゃんと気にしてます!

じゃあ家でもそうしろよ

だって、私は壁にくっ付いて座ってるのよ
茶碗を持つと肘が壁に当たってしまうから食べにくいのよ
狭いスペースなんだから、しょうがないじゃない

そういう言い訳するのはみっともないぞ

じゃあ言わせてもらうけど、あなたの箸の使い方も直さないと恥をかくわよ!
いい歳して、きちんとお箸も使えないなんて

なんだって?今までそんなこと言わなかったのに

自分だけ正しい食事マナーを守れているような上から目線の言い方するからでしょ
誰にだって癖はあるものよ
「人に七癖我が身に八癖」ってことわざもあるでしょ

・・・・・。

夫婦の間でこんな会話が出るのは、倦怠期かも知れないので、目につく癖は見て見ぬふりするのが無難ですが、このような場面で使えます。

まとめ

「人に七癖我が身に八癖」は、人のことは目に入るので気になるけれど、自分のことはわからない人が多いということです。

どんな人にも思い当たることなので、このことわざの意味は頭に入れておき、時々思い出してみると良いですね。