仲人さんは、縁談を上手くまとめる人という立場です。
今の時代は、仲人を職業としている人もいますが、昔はただのお節介、世話好きから仲人をする人がほとんどでした。
「仲人は草鞋千足」とはどんな意味で使うのでしょうか。
【仲人は草鞋千足】とは
「仲人は草鞋千足」とは、
仲人は、縁談を上手くまとめるために、双方の家を何度も行ったり来たりして、お互いの気持ちをまとめるのに苦労する。
という意味です。
あまりにも何度も往復するので、草鞋が擦り切れてしまうほど、大変な労力が仲人には必要だという意味です。
本来の仲人とは?
昔は、当人同士が決めた結婚が少なかったので、仲人という立場の人の役割は大きかったのです。
年頃の男女に縁談を持ち込み、お見合いを成立させて、めでたく結婚となった後も、夫婦喧嘩の仲裁までするのが仲人の役割でした。
そういう役割をするため、仲人はある程度の人望がなければできません。
大家さん、大きな商店の店主、庄屋さんなど、立場のある人が仲人になることが多かったようです。
仲人を職業にしているのはどんな人?
現在では、結婚式に仲人が新郎新婦について出席するケースは激減しています。
媒酌人として、結婚式の時だけ仲人のように立ち会うケースはまだありますが、それも少なくなっています。
そもそも、恋愛結婚が増えているので、仲人のような立場の人の世話にならないカップルが多いからでしょう。
ですが、今も仲人を職業としている人は存在します。
仲人連盟のような団体もあるくらいです。
では、今の時代の仲人は何をするのか・・。
それは、結婚相談所を運営したり、結婚相談所のスタッフとして仕事をするのです。
結婚相談所は、結婚相手を探すために利用する婚活のためのサービスです。
一対一のお見合いをセッティングしたり、お見合いパーティーなどを企画して出会いの場を作ります。
自分の周りに結婚相手の候補になりそうな異性がいないとか、自分だけの力で結婚相手を探すことが難しいなど、結婚相談所はそういう人たちにとって救いのツールです。
結婚相談所で男女を引き合わせるのを職業としている人は、昔のようにほぼボランティアでする仲人とは違います。
ましてや結婚相談所を退会した後のトラブルまで仲裁に入ってくれるなんてこともありません。
あくまでも、結婚相手を見つけるまでの仲介役というのが、現代の仲人と考えた方が良いですね。
それに、現代の仲人は、草鞋を千足擦切らすほど走りまわることもないので、仲人と言っても昔と今とでは、随分とイメージが違うようです。
まとめ
仲人の苦労を表現した「仲人は草鞋千足」ということわざは、今の時代はほとんど使うことはなくなりました。
ですが、男女の間を取り持つ以外にも、仲人のような役割をするケースがあります。
企業同士を提携させる仲介役などがそうですね。
そういう立場の人の苦労を表現するのには、使えるのではないでしょうか。