甲斐性なしとはどんな意味?何が由来になって生まれた言葉なの?

ことばの雑学

甲斐性なしという言葉は、男性に対して使われることが多いですよね。

意味としては、出世できないとか、稼ぎが少ないとか、そんな感じで使われるのではないでしょうか。

うちの旦那は甲斐性なしだから・・・って言われると、男の人は傷つくだろうね。

 

にゃんこ
にゃんこ

プライドをズタズタにされる言葉だな。

一般的にはそういうイメージです。
甲斐性なしの男の人は、頼りなくて、結婚相手に選びたくないタイプですね。

では、甲斐性なしという言葉の由来は何なのでしょうか。

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甲斐性なしとは

甲斐性なしの使い方としては、稼ぎが少ないという感じでだいたいは合っているのでしょうが、念のため調べてみました。

積極的に仕事をしようとする意欲

これが甲斐性の意味なので、甲斐性なしとは、自分から意欲的に仕事をしようとしない人のことです。

稼ぐが少ないのは、向上心を持って仕事に取り組めないからなので、甲斐性なし=稼ぎが少ないというのは結果的には間違っていないわけです。

甲斐性の甲斐とは

甲斐性なしとか、やり甲斐とか、甲斐という言葉は仕事に関する表現に使われています。

甲斐というのは、地名として使われていたはずです。
それが仕事や、やる気に対する言葉に使われる理由は何なのでしょう。

甲斐と言えば、今の山梨県辺りの地域のことです。
甲斐国として、戦国時代には武田信玄が治めていた土地です。

武田信玄は織田信長も一目置いていましたし、徳川家康も恐れた戦国時代を代表する武将です。

その武田信玄の強さの秘密は、優れた側近による功績が大きかったと言われています。

歴史上で有名な二十四将は、それぞれの役割をしっかり果たし、武田家を戦国時代最強の大名家と押し上げていったと言われています。

武田家軍司だった山本勘助の活躍は大河ドラマにもなりました。

それぞれが期待以上の働きをした武田家の武将たちから、甲斐性という言葉が生まれたと伝わっています。(諸説あり)

「この仕事はやり甲斐がある」
「わたしの甲斐性でこの仕事を成功させてみせる」

このように、仕事に対する熱意を表現する時に使われるわけです。

甲斐性なしとは、意欲を持って仕事に向き合えない人のことですから、甲斐性なしばかりの武将を抱えていれば、戦国時代を生き抜くこともできないでしょうね。

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まとめ

甲斐性なしの甲斐は、たしかに甲斐の国の甲斐と同じ字を書きますから、関係あるのかな?と疑問に思った人もいるはずです。

そんな関係があったなんて、全く意識せずに使っている人が多いはずなので、意味を深掘りしてみました。