「みずくさいこと言わないでよ」とか「そんなみずくさいことされると寂しくなるわ」など、親しい間柄だと思っていた人がよそよそしい態度をしたときなどに使う言葉として世の中に定着していますよね。
日常的に使う年齢層は
高めかも知れないけど・・
でも、若い人でも
その意味はわかるよね
どの程度までの年齢層なら「みずくさい」の意味が理解できるのでしょうね。
子供には少し難しいのかも知れません。
よそよそしい態度がなぜ「水」と「くさい」を合わせた「みずくさい」になるのか・・。
「みずくさい」という言葉の意味、語源について調べてみましょう。
「みずくさい」の意味
「みずくさい」の意味を調べてみました。
1、水分が多すぎて(塩気が薄くて)、その物の味の良さが感じられない様子だ。
2、互いに気心が知れていて何でも話せる間柄だと信じていたことが裏切られたかのように思われるほど、相手がよそよそしい態度をとる様子だ。
新明解国語辞典
え?
味が薄いことを
みずくさいって言うの?
知らなかった・・
「みずくさい」という言葉の意味は、もともとは塩気が少なくて味が薄いことだったのですよ。
しかし、全国的に使われていたわけではなく、大阪とその周辺で使われていた表現だったのです。
水が臭いというわけではなく、味が薄くて水っぽいというのが「みずくさい」の由来だったわけです。
人間関係の表現になった理由
「みずくさい」という言葉が、味の薄さを表す大阪言葉だったのなら、なぜそれが人と人との関係性を表す言葉として使われるようになったのでしょうか。
その理由を調べてみると、単に味が薄いから、関係性が薄いというわけではないようです。
いくつかの説がありますが、味付けと人間関係の薄さがリンクすることの前に、味付けをする人がいい加減だったため、味が薄くなったからというのが有力です。
愛情をこめて料理をしていない・・つまり愛情が薄いということから、よそよそしい態度のことを「みずくさい」と言うようになったと伝わっています。
「みずくさい」の類語
「みずくさい」の類語です。
他所他所しい(余所余所しい)という方が意味は分かりやすいかも知れません。
他人行儀も同じような意味ですね。
今まで親しくしていたのに、急にかしこまった態度で接するような人には「みずくさい」よりも「他人行儀」の方がしっくりくるかも知れませんね。
まとめ
「みずくさい」という表現を使うのは、相手の態度に対してガッカリしたり、残念に感じたりするときです。
喜んで使う言葉ではありません。
「そんなみずくさいこと言わないで」というように、相手が遠慮して急によそよそしい態度をしたときに使います。
それは非難や批判ではなく、距離を埋めようとする気持ちがあるからではないでしょうか。