「家族の誰かが亡くなってから初めて迎えるお盆のことを初盆と言います。」
と当たり前のことにように言っていますが、そうとも限らないようです。

そうね、初めてのお盆だからそのまま初盆(はつぼん)だね

え、うちは新盆(にいぼん)っていうけど

へぇ~、宗派の違いかな

地域性じゃないの
そうなんですよね。
はじめてのお盆は地域によって色んな言い方があるんです。
初盆や新盆が多いですけど、新盆(あらぼん)(しんぼん)という地域もあるそうです。
お盆の風習に限らず、冠婚葬祭は地域によって全然違うことも珍しくないので、知らなくても恥ずかしいことじゃありません。
でも一応、お盆のお供えのことくらいは頭に入れておきましょう。
お盆ってどんなことするの?
日本の夏にはお盆というご先祖様と過ごす風習があります。
お盆になるとご先祖様が戻ってきて、子孫と過ごして、また帰っていくのです。
そんな怖いことを・・なんて言わないでくださいね。
これは先祖を敬い、感謝することなので、実際にご先祖様が目の前に出てくる想像はやめましょう。
お盆の儀式や行事は、宗派や地域によって色々違いがあるので、お盆にことを細かいところまで知らなくても、別に恥ずかしいことじゃありません。
それに、家に仏壇もなくて、田舎に帰省してお盆休みを過ごすこともなく育った人は、お盆に関する知識やマナーがなくても仕方ないことです。
結婚相手の実家が遠方で、その土地だけのお盆の風習があれば知らないのも当然のことです。
とはいえ、全く知らないのも困ると思うので、ある程度は知識として頭に入れておきましょう。
きっと役に立つ日が来ると思います。
ここでは、お盆のお供え物の意味や、お供え物のマナーについてまとめています。
お盆にお供えするものとは?
ご先祖様を迎えるお盆には、お供え物でおもてなしするのですが、一般的にはお線香、お花、ろうそく、お水、食べ物の5つをお供えします。
ですが、これらの5つのお供え物はお盆に限らず、毎日仏壇のお供えしたり、お彼岸のお墓参りなどでお供えするものと同じです。
お盆特有なのは、盆提灯やキュウリとナスに割り箸などをつけて作るお供え物です。
盆提灯はご先祖様が迷わないように、目印として灯りをともします。
キュウリとナスは、馬と牛に見立てているんですね。
キュウリは走るのが早い馬に見立て、ナスはゆっくり歩く牛に見立てています。
この意味は、少しでも早くご先祖様を迎えに行きたい気持ちと、帰りはできる限りゆっくりして欲しいという気持ちからです。
全国的に行っている風習ですが、地域によっては全く違うお供えをすることもあるので、コレが無いとダメ!というわけじゃありません。
初盆や新盆などはじめてのお盆のお供えマナーとは
亡くなって初めてのお盆のことを初盆や新盆と言います。
初盆の場合は、親族を集めて盛大に行うことが多いので、マナーも少し気を付けないといけません。
お盆のお供えの相場は3,000~5,000円くらいですが、初盆は5,000~10,000円くらいが相場です。
お供え物としてお花やお菓子などを持参するだけじゃなく、初盆は供養のために現金を包む人もいるので、お供え物に迷った場合は現金でも大丈夫です。
御供物や御供と書いてあるのし袋を使いましょう。
これはタブー!お盆のお供えマナーとは
お盆にお供えする物は、ご先祖様が好きなものなどを選びたいと思うかも知れません。
「おじいちゃんはマグロのお刺身が好きだったな」とか「おばあちゃんはケーキが好きだったな」とか。
でも、お盆のお供えに魚や肉などはマナー違反です。
お盆の間は生き物の殺生をしないものだからです。
ケーキなど冷蔵保存しないと悪くなるものも暑い盛りのお盆のお供えには向きません。
すぐに傷んでしまいますから、無駄になると困りますし、もしも食中毒にでもなったら大変です。
ご先祖様の好物だとしても、控えなければいけないものがあるので気を付けてくださいね。
まとめ
お盆のしきたりやマナーは、宗派や地域性の違いがあるので、もしもわからない場合は遠慮せずに年長の人に教えてもらうのが間違いありません。
基本的な知識だけ抑えておけば心配ないでしょう。