塩辛を食おうとして水を飲むとはどんな意味なの?正しい使い方とは!

ことわざ・慣用句

塩辛はイカの内臓と塩で漬けるもので、塩気が強いのご飯やお酒が進みます。

自分で作ると塩分を調整できますが、塩辛というだけに、ある程度の塩気の強さがないと美味しくないのですよね。

だから、喉が渇きます。

そこから生まれたのが、塩辛と食おうとして水を飲むと言うことわざです。

このことわざの意味や使い方を調べてみましょう。

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塩辛を食おうとして水を飲むの意味とは

塩辛を食おうとして水を飲むとは、先のことまで考え過ぎて手回しが良すぎてしまうのは間が抜けて見えるという意味です。

塩辛は塩味が強いので、沢山食べれば喉が渇きます。

人間の身体の中は、塩分濃度が高くなると、濃度を薄めようとして水分を欲するようになっています。

塩辛を食べて血液中の塩分濃度が高くなれば、体内に多く水分をため込もうとするのです。

ですが、これから塩辛を食べるのに、前もって水を飲むのは滑稽に見えるでしょう。

準備万端なのは良いことですが、あまりにも手回しが良すぎても役に立たないこともあるので、ムダにならないように気を付けようと教えているのです。

もっと強調して「明日食う塩辛のために今日から水を飲む」とも言います。

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どんな場面で使う?

塩辛を食おうとして水を飲むということわざをどんな時に使うのか、例をあげてみましょう。

旅行の準備を始めたらスーツケースに入りきらないほど大荷物になっちゃった。

ひよこ
ひよこ

どうして?一泊二日の旅行でしょ。

うん、でも何があるかわからないから・・。

ひよこ
ひよこ

要らないものまで入っているじゃない!着替えが多過ぎるでしょ

寒くなるかも知れないし、雨でぬれるかも知れないでしょ。

ひよこ
ひよこ

旅行の日の天気もまだわからないのに。
そういうのを塩辛を食おうとして水を飲むっていうのよ

このように、あまりにも手回しが良いのは、役に立たないことまで準備することがあるので、その時に対応すれば済むことまで先回りするのはやめた方が良いということなんですね。

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塩辛を食おうとして水を飲むのと似たことわざ

塩辛を食おうとして水を飲むということわざと意味が似ているのは、このようなことわざがあります。

「夕立のせぬ先に下駄」
夕立が来るかどうかわからないのに、草履や足袋を汚さないために下駄を履いて出かけることです。
「暮れぬ先の提灯」
提灯の灯りは暗くならなければ何の意味もないのに、明るいうちから提灯をつけて歩くことです。

似ているけどちょっと違うことわざ

準備が良すぎること役に立たなくてムダになるという意味ではなく、準備して手回しすることを良しとすることわざもあります。

「転ばぬ先の杖」
「濡れぬ先の傘」
「用心に怪我なし」
「石橋を叩いて渡る」

このように、用心深く準備することは良いことだと教えていることわざもあるのです。

まとめ

私は心配性なので、色んなもしもの時のための準備をし過ぎてしまい、結局役に立たないことがよくあります。

準備しなくちゃ!と思った時に塩辛を食おうとして水を飲むということわざを思い出して、程々にしたいですね。