富士の山を蟻がせせるとはどんな意味のことわざ?正しい使い方とは

ことわざ・慣用句

富士山と言えば日本で一番高い山です。

静岡県と山梨県をまたいでいて、周囲には高い山がないので、裾野から頂までの全貌が見えるとひと際美しい山です。

日本のみならず、世界でも有名な山なので、日本を訪れる海外からの観光客にも大人気の山です。

高さは3773.24Mなので、もっと高い山は世界中に沢山ありますが、美しい山という点では負けていないと思います。

もちろん、日本人ですからひいき目はありますが。

富士山論争で山梨県民と静岡県民がよくバトルしていますが、他の地域の人間の意見は「富士山は日本の山」ということで解決ですよね。

そんな日本を象徴する富士山を使ったことわざがあります。

富士の山を蟻がせせるってはじめて聞いたかも

にゃんこ
にゃんこ

うん、あんまり使われないことわざだよね

たしかにあまり聞かないのですが、日本を代表する山を使えば伝わりやすいので、ことわざに用いられるのも納得できますよ。

スポンサーリンク

富士の山を蟻がせせるとは

富士の山を蟻がせせるとは、力のないものが大きなことをやろうとしているという意味です。

せせるとは、つつく、つついて掘るという意味なので、蟻のような小さな生き物が大きな富士山をつついても何も変わらないことから、ビクともしないという意味で使われることわざです。

たしかに蟻がどれほど頑張って富士山をつついて穴を掘ろうとも、富士山がそれで崩れるなんてことは考えられません。

デカいものに立ち向かおうとする様子を表すのに使うこともできますが、ビクともしないという意味で使うことが多いようです。

富士の山を蟻がせせるの使い方の例

使い方の例としては、対比が大きいものに対して使います。

同じくらいの実力の者同士では、このことわざは当てはまりません。

例えば、世界に名を知られるような大企業が開発しようとしている技術革新に対して、無名の町工場が挑戦しているようなことです。

普通に考えると、町工場は大企業の下請けになるので、ライバルになることなんてまずありませんが、現実にもたまにあるそうです。

ドラマにもなった「下町ロケット」のように、大企業に町工場の技術が立ち向かう時に使います。

ただ、下町ロケットの場合はビクともしなかったわけじゃないので、蟻も甘くみると噛みつかれるかも知れませんけどね。

スポンサーリンク

富士の山を蟻がせせるに似たことわざ

大黒柱を蟻がせせるとか、大仏の柱を蟻がせせるなど、同じ意味のことわざがあります。

富士山に比べると若干ですが、蟻が大群で立ち向かえばヤバそうな感じもしますけどね。

いずれにしても、力のないものが大きなものに向かっていく様子を表現する時には、富士の山を蟻がせせるとは上手い表現だと思います。

まとめ

富士山は美しく静かな山の姿を見せてくれていますが、あの山は活火山なので、いつ噴火するのかわからないのですよね。

噴火してもその姿を変えて欲しくないものです。