「ジンクス」と言えば、縁起の良し悪しのどちらにも使われている言葉ですよね。
とくによく使われるのは、勝負の世界です。
スポーツ選手がよく使うよね
勝負に勝った時と同じ行動をするとか?
ようするに縁起をかつぐことって意味だと思う
「ジンクス」という言葉を聞くと、多くの人は勝負に勝つための縁起かつぎを思い浮かべるのかも知れませんね。
しかし、必ずしも良い縁起かつぎだけではなく、悪い方の意味で使うこともありますね。
ジンクスとは
「ジンクス」の意味を調べてみると、
縁起が悪い物事
勝負事の世界の関係者のあいだで、ある事柄と他の事柄との間に、理由はわからないがある種の対応関係があると信じられていること。(~を破る)
新明解国語辞典
このように書かれています。
ジンクスは、良い意味の縁起かつぎではなく、縁起の悪いことを指す言葉なのです。
スポーツ選手など、勝負の世界で縁起をかつぐ意味で使うジンクスは、じつは誤用なのです。
「ジンクスを破る」という使い方もあります。
「ジンクスを破って勝利した」というように、縁起の悪いジンクスを振り払うように勝負に勝った場合などに使うのは間違いでありません。
他にも、日本各地にあると思いますが、「○○公園の池のボートにカップルで乗ると別れるよ」とか「○○遊園地の観覧車に乗ると別れるよ」というようなのもジンクスと言われています。
これは何の根拠もないのですが、縁起の悪いデートコースが話題になり、「そのジンクスを僕たちが破るんだ」と逆に人気のデートコースになったりします。
そもそもジンクスとは、何の根拠もないものなので、あらゆることで使われているのですね。
ジンクスの語源
「ジンクス」は良い縁起をかつぐことで使うのは、誤用というのは意外と知られていません。
しかし、そもそもジンクスの語源はギリシャ語の「イユンクス」だと言われています。
イユンクスは、古代ギリシャで魔術に用いられてきた言葉です。
不吉なことを引き起こすための魔術に関する言葉が由来なので、ジンクスは縁起の悪いことを指す言葉が本来の使い方でした。
ところが「ジンクスを破る」という表現が一般的になったことから、縁起をかつぐ意味で「勝つためのジンクス」というような使い方が広まっていったのではないでしょうか。
いわゆる「おまじない」のような意味なのでしょうが、【おまじない→お呪い】ですから、やはり魔術的な要素を感じますね。
まとめ
ジンクスを気にするのは、縁起の悪いことが起こるのではないか・・という心配を表すことでした。
良い縁起をかつぐ意味で使うのは、誤用なので気を付けたいですね。