【悪女は鏡を疎む】とはどんな意味がある?語源や使い方の例文も!

ことわざ・慣用句

「悪女は鏡を疎む」という言葉を聞いたことがありますか?

悪女の意味が今と昔では違うため、聞いたことがある人でも、意味まで理解している人は意外と少ないのかも知れません。

ドラマや映画に出てくる悪女は、完璧な容姿の美人なのに、性格がすごく悪いイメージですね。

美人というのを最大限に生かして、男性を振り回したり・・。

そういう女性を思い浮かべる人が多いでしょうね。

○○さんが初の悪女役!なんて話題になるのは、めちゃめちゃ美人の女優さんがキャスティングされるときです。

「悪女は鏡を疎む」という言葉の意味を理解するためには、ドラマに出てくるような悪女のことは、いったい忘れましょう。

どのような意味なのか、語源や使い方を解説します。

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「悪女は鏡を疎む」の意味

「悪女は鏡を疎む」とは、

人間は誰でも自分の欠点や弱点には触れるのは好まない。

という気持ちを表した言葉です。

「悪女は鏡を疎む」の語源

「悪女は鏡を疎む」という言葉の語源は、悪女が鏡を見たがらないことが由来となっています。

この言葉の悪女とは、自分の容姿に自信のない女性のことです。

美人ではなく、不美人と呼ばれる女性のことを悪女と言ったのですね。

美しい人は、自分の姿を鏡で見るのが好きなのはわかりますよね。

そして、鏡を見ては、自分の美しさにますます磨きをかけます。

ところが、悪女と呼ばれる女性は、鏡を見ても落ち込むだけなので、どんどん鏡を見たくなくなり、鏡が疎ましくなってしまいます。

悪女と呼ばれるような女性でも、鏡を見ては、自分が美しく見える表情を見つけるなど努力すれば美しくなる可能性はあるのです。

それが「悪女は鏡を疎む」の言葉の由来なのです。

人間は、自分の弱点や欠点に触れたくないものです。

ですが、自分の弱点や欠点としっかり向き合って、改善策を見出すことができるかも知れません。

しかし、弱点や欠点に触れないようにしていれば、いつまで経ってもそのまま成長できません。

「悪女は鏡を疎む」とは、自分と向き合うことを避けている人をたとえる言葉になったわけです。

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「悪女は鏡を疎む」の使い方

「悪女は鏡を疎む」の使い方を例文で見てみましょう。

例文①

今年こそ健康診断受けなきゃダメよ

別に体調も悪くないし、必要ないさ

またそんなこと言ってるけど、ほんとは怖いだけでしょ

もしも食事制限しろとか、ダイエットしろとか、運動しろとか言われたらめんどくさいだろ

自分が不摂生している自覚があるのね

うむ・・・。

悪女は鏡を疎むっていうけど、あなたの場合は自分の健康管理が弱点ね

例文②

こと子
こと子

いつもパンツスタイルだけど、スカートは好きじゃないの?

スカートは似合わないから

こと子
こと子

パンツスタイルも似合ってるけど、たまにはスカートもいいと思う

いや、私は脚が太いから・・。
悪女は鏡を疎むって言うでしょ。
スカートから太い脚が出るのは見たくないの。

まとめ

「悪女は鏡を疎む」という言葉は、容姿に対してコンプレックスがある女性をたとえとして用いています。

この言葉が生まれた時代には、とくに問題にならなかったのかも知れませんが、今なら大問題ですよね。

女性も男性も同じく、自分の欠点や弱点に触れたくないのは同じですから、女性に限って使う言葉ではありません。

悪女という言葉に引っ張られて、女性限定と勘違いしないようにしましょう。