悪の【一味】の由来が意外?語源はどこから

ことばの雑学

悪事を働くグループのことを「○○の一味」と言いますが、なぜ「一味」なのか疑問に思ったことはないでしょうか。

たしかになぜ一味なんだろう

七味だった可能性もあるのか?

七味になったかもしれないかどうかはわかりませんが、なぜ一味なのか、そもそも「味」という字が使われるのにはどんな理由があるのか気になります。

というわけで調べてみました。

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「悪の一味」の由来とは

「悪の一味」という言い方は、日本語の成り立ちから自然にできた表現という説があります。

まず分解すると:

  • 「悪」:よくないこと・悪事
  • 「一味」:同じ目的や立場で行動する仲間・グループ

この「一味」という言葉がポイントで、もともとは「同じ味=同じ性質・同じ考えを持つ者たち」という意味から来ています。そこから転じて、江戸時代ごろには「同じ目的でつるむ仲間(特に犯罪仲間)」というニュアンスで使われるようになりました。

実際、時代劇や歴史小説では盗賊や反乱グループを「○○一味」と呼ぶ表現がよく出てきます。たとえば石川五右衛門の仲間などを「五右衛門一味」といったりします(※特定の固定表現ではなく一般的な言い方)。

そこに「悪の」が付くことで:

「悪事を働く仲間・グループ」=悪の一味

という、かなりストレートな意味になります。

つまり語源としては
「一味(仲間・一派)」+「悪」の組み合わせで、歴史的にも「一味」が犯罪集団を指すことが多かったため、自然に定着した表現です。

「一味」は仏教用語が由来か

じつは「一味」はもともと仏教用語という説もあります。

仏教での「一味」

仏教では「一味(いちみ)」は、

  • すべての教えは本質的に同じである
  • 真理は一つであり差別がない

という意味で使われます。特に「法は一味なり(ほうはいちみなり)」のように、教えの本質的な統一性を表す言葉です。

人により、所により、時により、事象はそれぞれ異なるけれど、海の水はどこも同じ味であるということが由来と言われています。

ここでの「味」は「本質・性質」というニュアンスです。


そこから一般語へ

この「同じ本質・同じ性質」という意味が転じて、

同じ考え・立場の人たち=仲間・一派

という意味で世俗語として使われるようになりました。

さらに時代が下ると、

  • 「盗賊一味」
  • 「反乱軍一味」

のように、同じ目的で動く集団(特に裏社会・犯罪寄り)を指す言葉として定着します。

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「味方」も同じ由来なのか

同じ漢字「味」ですが、意味の広がり方は共通していても、言葉としては別ルートで定着したものと考えられています。

「身方(みかた)」=自分の側にいる人という意味でしたが、もっと遡ると「御方」が語源だという説があります。

「御方」とは皇の側にいる人のことを指しており、つまり天皇を側で守る役割をする人たちのこと。

そこから自分の側にいる人「身方」となり、その後の過程で「味方」になっていったと考えられています。

「一味」も「味方」どちらも「同じ側・同じ性質」というイメージなので共通するところがありますね。

まとめ

一味や味方のほかにも、意味や小気味など「味」という文字が使われる言葉は他にもあります。

これらのルーツがすべて同じではないでしょうが、仏教用語がもとになっている説があるので、かなり幅広い言葉に「味」という文字が使われている可能性はあるのではないでしょうか。